- 2020-4-4
- ディナチャリア(一日の生活法)
- アーユルヴェーダ, マントラ, ディナチャリア, ヨーガ, 祈り, サンスクリット語, 真言, 仏教, アシュタンガフリダヤサンヒター
新型コロナウイルス感染症対策~アーユルヴェーダでできること。
アーユルヴェーダのディナチャリアの一つ「祈りを日常に」についてお話します。
一日の始まりに祈りを
アーユルヴェーダでは、一日の中で「祈り」の時間をもつといいと言っています。祈りとは、神などの人間を超える神格化されたものに対して、何かの実現を願うことです。
神と言っても、人それぞれが信じる神を祈ればよい、宗教にしばられず、自分の信じる神や自然に、自らの願いを唱えればよいとアーユルヴェーダでは言っています。
願いが運命を変える
「願望があって意図となり、意図があって行為となり、行為があって運命となる」というヴェーダの教えも、ある意味「祈り」の大切さを教えているのです。
何かの実現を願って祈ること、それはすなわち、自らの意識をたかめ、行為をおこすパワーの源となる意図につながっていくのです。
人は意識を集中したものは何でも強化され、そらしたものは何でも消滅します。
マントラ(真言)の効果
マントラを唱えることも祈りの一つと言えるでしょう。アーユルヴェーダやヨーガでは、サンスクリット語のマントラを唱えることをとても大切にしています。仏教では真言と訳され、読んで字のごとく、真実の言葉という意味で、これは転じて仏の言葉をさします。真言を繰り返し唱えることで、その願いが仏に通じるといわれています。
ヨーガの前のマントラ
アーユルヴェーダやヨーガの教師たちの多くは、精神を集中させて、学びの時間が最高のものになることを願って、授業のはじめに、自分自身が大切にしているマントラを唱えます。
ラガーディ ローガン シャタターヌ シャクター
Ragadi rogan satatanu sakuta
ナ セーシャ カーヤ プラスターナ セーシャン
Na sesa kayah prasthana sesan
アウツッキャ モーハン ラディダハーン ジャガハーナ
Autsukhya mohan ratidhan jaghana
ヨ プールヴァ ヴァイリヤーヤ ナマストウ タスマヒ
Yo purva vaidyaya nomastu tasmahi
欲望がもたらす病をはじめ全ての病気を無くした賢者や医者や釈迦に対して
お祈りします。この学びを受けることを感謝して、ありがとうございますという気持ちで祈ります。
これはアーユルヴェーダのアシュタンガフリダヤサンヒターという教科書の冒頭の言葉です。アーユルヴェーダの授業のはじまりでこれを唱える教師もいます。
一日の中で祈りの時間を大切にしましょう。