症状が出る前が大切!今日から簡単にできる耳の健康法

耳のケアって意外と疎かになりがち、という方は多いのではないのでしょうか?実は、耳は110を超えるツボがあり、心身の健康維持のためにも毎日マッサージをすることが勧められているほど重要な器官です。ここでは耳の健康を守る生活習慣や、ケア方法を詳しくご紹介していきます。コラムを参考に耳の働きを維持していきましょう。

アーユルヴェーダから分かる耳の働き

耳は空要素から派生している器官であり、ヴァータに関係している器官です。音波は、空間と空気によって伝達され、聴覚細胞から神経の末端へ刺激を与えています。また、その音波を集積し鼓膜に伝導している外耳は、空気に直接触れているので、乾燥しやすい状態です。

ヴァータは耳を支配しているエネルギーでもあるので、耳の健康を保護するためには、温めたり、保湿をしたりして、ヴァータのバランスを整えることが効果的であると考えられています。

耳の健康を守る生活習慣

耳の健康を維持するためには、良質な睡眠をとって疲労やストレスを溜めないようにしたり、バランスのとれた食事でヴァータを鎮静したりすることが大切です。さらにここでは、日々の生活の中で気をつけてほしいポイントをご紹介していきます。

過剰に大きな音を聞かないようにする

耳の健康保護のためには、過剰または正常範囲を超えて音を聴くことを控えましょう。

たとえば、イヤフォンを大音量で長時間聴くことで引き起こされる「ヘッドホン難聴」が、若者にも増えている傾向があります。これは、耳を過剰に使用することで、音を伝える役割をしている有毛細胞が徐々に壊れることが原因です。

この症状はじわじわと進行し、両耳が少しずつ聞こえなくなっていきます。症状の進行に気がつきにくいため、重症化のリスクが高く、悪化すると聴力の回復は困難になる病気です。

WHO(世界保健機関)では、11億人もの世界の若者たち(12~35歳)が、携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどによる音響性難聴のリスクにさらされているとして警鐘を鳴らしています。

また、それだけではなく、乗り物や工事などの大きな音も耳を過剰に使用している状態です。あなたの生活の中で、当てはまるものがあれば、改善していきましょう。

しかし、注意しなければならない点は、極端に音のない生活に切り替えないようにすることです。これは、耳の過小使用の状態であり、それも耳の健康を害することになります。アーユルヴェーダでは、「長い間寂しい場所での一人暮らしは避けることも耳の健康保護に有益である」といわれているほどです。

耳の健康に効果的な栄養素を取り入れる

耳の健康を維持するためには、老化防止を抑え、ストレスを軽減できる食事を心かけていきましょう。

傷ついた末梢神経を修復し、老化を防止するのに効果的な栄養素はビタミンB12を多く含んだ食べ物です。しじみ、あさり、牡蠣に多く含まれます。

そして、ストレス軽減に効果的な栄養素は、パプリカやブロッコリー、キウイなどの食べ物に多く含まれるビタミンCです。ビタミンCは一度に過剰に摂取するのではなく、こまめに取り入れましょう。

さらに、アーユルヴェーダでは、小麦、米、緑豆、ギーなどが耳の健康を維持するのに有益な食べ物であるといわれています。

ただし、肥満の人、または、血中コレステロールが高い人は、脂肪やギーなどの油を多量に摂取することは控えましょう。血中コレステロールが耳内毛細血管の閉塞を起こす原因になります。

耳のケア方法

耳には110以上のツボがあり、それらを刺激することで内臓の働きを促進します。また、自律神経のバランスを整える「神門」というツボがあり、ここを引っ張るだけで、頭痛や不眠、うつ病の改善にも効果的です。

アーユルヴェーダでも、頭と耳と足は毎日マッサージをすると良いといわれている部位であり、オイルを使用することでヴァータの鎮静作用を高めます。

時間がない場合は、定期的に油を耳孔内に滴下するだけでもかまいません。耳鳴りの予防や皮膚の乾燥症などの予防に効果的です。

耳の痛みには、生姜汁、はちみつ、岩塩、ごま油に、お湯を加え両耳孔に滴下すると痛みは緩和されるともいわれています。 普段、耳の健康を意識することはあまりない方も多いと思いますが、耳は身体にとってとても大切な器官であり、ケアが大切です。コラムを参考に、耳の健康を維持していきましょう。

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