早起きのメリットとは?習慣化するコツをつかんで人生の質を高めよう

早起き

早起きは三文の徳!アーユルヴェーダから分かる睡眠で人生の質を上げる方法とは

毎日同じ時間に早起きをする習慣を積み重ねることで、心にも体にも良い影響を与え、人生を豊かにすることができます。ここでは、早起きが苦手な人にも役立つ、習慣化するためのコツや、体質に応じた理想的な睡眠時間をご紹介!コラムを参考にあなた適した睡眠方法を見つけ、睡眠の質、そして人生の質を高めていきましょう。

早起きの効果とは

英国アーユルヴェーダカレッジでは、ディナチャリア(1日の過ごし方)を実践するプログラムがあります。毎年いただく、体験した方たちの声から、早起きに関するコメントを以下にまとめました。

・A子さん「早起きすると気分が安定している」
・B子さん「休みの日も規則正しく生活が送れるようになった」
・C子さん「早起きすることで、すべてにゆとりが生まれ、時間を有効に使えるようになった」
・D子さん「朝型生活になり、休日もだらだらいつまでの寝ていることがなくなった」
・E子さん「時間を上手に使えるようになった」
・F子さん「朝、自然に目覚めるようになり、体も精神も気持ちがよい」

早起きをすることで、「1日が有効に使える」「気分が安定する」「体も精神も気持ちがいい」などの効果が期待できるということがわかります。

実際にアーユルヴェーダの智慧においても、早起きの生活習慣が与える影響について、これらのような効果が説明されてきました。詳しく見ていきましょう。

アーユルヴェーダから分かる早起きのメリットとは

アーユルヴェーダでは、朝早く起床することで、精神的に落ち着ついて1日をスタートできると言われています。

朝早くとは、日の出の約1時間半前。この時間帯をブラフマ・ムフールタと呼びます。インドでは、神へ仕えるブラフマがこの時間に毎朝起きて神への祈りの習慣があったことが由来です。至高の知識と永遠の幸福を得る瞑想をする時間に最も適しています。

また早朝は、すべての生物が起きはじめる、新鮮で静かな時間。落ち着いた精神で1日を迎えることができます。それによって日中、効率よく仕事をすることができ、人よりも早く活動をはじめることで気持ちにゆとりも生まれることでしょう。

早起きできない人にも役立つ!早起きのコツとは

早起きをしたいけれど、簡単ではないと感じる方も多いようです。ここでは、早起きするための方法を3つご紹介しています。ぜひ実践してみてください。

毎日同じ時間に起きる

アーユルヴェーダでは、理想的な起床時間は日の出の48分から96分前とされていますが、四季のある日本で継続して行うのは、少し難しいかもしれません。そのため、おすすめの起床時間は午前6時前後。起きる時間を決めたら、1週間7日、1年365日、同じ時間に起きましょう。週末の寝溜めは厳禁。1日のリズムをつくるには、規則正しく、毎日同じ時間に起床するのがポイントです。

朝は陽の光を浴びて体内時計をリセット

朝はカーテンを開けて、日光を浴びることが大切です。光が目に入ることで、メラトニンが分解されて、体内からなくなりすっきり目覚めることができます。目覚めから約14〜16時間経過すると、徐々にメラトニン分泌が高まり、体に夜が来たことを教えます。正しい時間に眠気がくるので、睡眠サイクルが整い、継続して早起きができるようになるのです。すると、昼間の活動量が上がり、脳の働きも冴え、効率よく仕事や勉強に取り組むことができるでしょう。

コルチゾールで覚醒準備

セルフマッサージ

早起きのためには、天然の目覚まし時計、コルチゾールの働きが大切です。これは深夜から朝にかけて分泌量が急増し、血圧や血糖値を高め、体に覚醒の時間を教えるホルモン。また、日中に襲ってくるストレスに対処するうえでとても重要な働きをします。

夜寝る前は、仕事のことを考えるのはやめましょう。入浴やヨガ、瞑想などで心や体を落ち着かせ、コルチゾールを増やさないようにすることがポイントです。深い睡眠をとることができ、朝の目覚めもさらに良くなります。

早起きすると眠い、理想的な睡眠時間とは

アーユルヴェーダでは、好ましい睡眠時間は、体質(ヴァータ、ピッタ、カパ)によって異なると言われています。また、季節や体調の変化によっても調整することが大切です。以下を参考にあなたに適した基本的な睡眠時間を見ていきましょう。

ヴァータ体質に適した睡眠時間とは

ヴァータ体質の方は、体力がやや劣るにもかかわらず、最も活動的で眠りはあまり深くありません。よって、睡眠時間を他の体質よりも少し長く、約8時間とる必要があります。夜22時に就寝し、朝6時に起床する習慣がオススメです。

寝る前にセルフマッサージや瞑想をすると、より深い睡眠をとることができます。

 

ピッタ体質に適した睡眠時間とは

ピッタ体質の方は、7時間睡眠が適しているといわれています。夜23時に就寝し、午前6時に起床する習慣が理想的です。暑い場所では寝つきが悪く、睡眠の質も低下しやすくなります。

コットンシーツを使用したり、温度調節できる快適な睡眠環境を整えたりするといいでしょう。

 

カパ体質に適した睡眠時間とは

カパ体質は、体力がありますが、あまり活動的ではありません。眠るのが好きで、深い眠りをとることができます。よって、睡眠時間は6時間が理想。他の体質の方よりも少し短めで大丈夫です。毎晩12時までには就寝し、毎朝6時に起床しましょう。

毎日適度な運動を取り入れることで、睡眠の質が高まります。

 

あくまでも目安ですので、皆さんの体調や季節の変化に合わせて、睡眠時間を調整してみてください。その時も、朝の起床は一定にして、就寝時間で調整するのをお忘れなく。

※あなたの体質はこちらから

睡眠の質の向上が人生の質を高める

睡眠の重要な目的は「体の疲れをとる」「精神の疲れをとる」「細胞の新陳代謝を行う」こと。早起きの習慣によって、夜決まった時間に眠くなり、良質で深い眠りに入るこができます。質の高い睡眠によって、昼間の活動は、体が軽やか。精神も前向きで何事にも積極的に楽しむことができるようになるでしょう。そして、その積み重ねが人生そのものを豊かなものにしていくのです。

参考文献

日本アーユルヴェーダ学会訳,チャラカ全集総論篇, せせらぎ出版, 2011年.
イナムラ・ヒロエ・シャルマ訳, アシュターンガ・フリダヤム総論編, 2018年.

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