夜ごはんは早めの時間かつヘルシーが健康のカギ!正しい夕食の食事法とは

1日の食事量のうち、夕食の割合が多い方や夜ごはんの時間が遅い方は多いのではないでしょうか。ここでは、アーユルヴェーダの智慧に基づいて適した夜ごはんの量や時間帯などを詳しく解説していきます。さらに、消化力を高めるのに役立つ食事法もご紹介!コラムを参考に、健康的な夜ごはんの習慣を身につけていきましょう。

夜ごはんは寝る3〜6時間前が適している

アーユルヴェーダでは、人の体質をヴァータ・ピッタ・カパの3タイプに分けて考えますが、時間もまたドーシャに影響を及ぼします。

これは、1日24時間の中で、ヴァータ・ピッタ・カパの時間は、4時間ごとに交代し、1日2回転すると考えます。

各ドーシャの時間は、そのドーシャが増えやすくなり、全体のバランスを崩しやすくなります。たとえば、ヴァータの時間には、ヴァータが乱れやすくなるということです。

この理論にしたがって、アーユルヴェーダにおける夕食に適した時間帯は、日没3時間以内(18時〜21時)であり、カパドーシャが増大する時間帯です。カパは、冷性、重性、遅性、油性などの性質を有するため、この時間帯は、消化力が低下し、アーマ(未消化物)を作りやすいので注意が必要です。

つまり、日本の食習慣では、遅い時間に夕食をたくさん食べる方が一般的ですが、できるだけ早い時間帯に少量をゆっくりよく噛んで食べるようにすると良いでしょう。

病気を予防し、いつまでも健康な身体を維持するためには、乱れやすいドーシャのバランスを時間帯や季節に応じて、整えることが大切です。「アーユルヴェーダにおけるドーシャと時間・季節の過ごし方」では、時間によって変化するドーシャエネルギーについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

ヘルシーな夜ごはんにオススメのおかず

ヴァータ・ピッタ・カパのドーシャは、同じ性質のことをすればそのドーシャは増え、反対の性質のことをすれば、そのドーシャは減るという理論があります。

すなわち、冷性、重性、遅性、油性などの性質を有するカパドーシャが増大しやすくなる夕食タイムは、温性、軽性、速性、乾性のある食べ物をとることで、カパが増え過ぎないように調整ができるということです。

たとえば、夕食のおかずは、油分の多い揚げ物やヨーグルトなどの胃がもたれる重い食事は避け、温かいスープやライ麦パン、ほうれん草、コーン、ジャガイモ、豆類などを取り入れるようにすると、翌朝の体の軽さを実感できます。

食養生うち、もっとも効果が高くて簡単なのは、夕食を軽くすることです。肥満や糖尿病の場合は特に、主食を控えておかずだけを摂取したほうが良いでしょう。

体質別に異なる夜の消化力を高める食事法

ここでは、夕食前や夕食後に消化力を高める方法をヴァータ、ピッタ、カパの体質別にご紹介していきます。

夕食前にオススメの消化力促進フードとは

カパエネルギーの増加によって、夕食時にアグニ(消化力)が弱まっている場合、生姜がとても効果的です。特に、乾燥ショウガに含まれる「ショウガオール」という成分は、胃液の分泌を促してくれます。食前に乾燥させた生姜の粉末をお湯などで割って飲んでおくと良いでしょう。乾燥生姜がない場合、生の生姜や湯がいた生姜をスライスして食べるのでも十分です。冷え症改善にも効果があります。

また、ヴァータとカパが乱れている場合は、食前に梅酒や赤ワインを少量とるとアグニを高めることが可能です。

一方ピッタが乱れている場合は、ローズやコリアンダーのハーブティーを飲むのがいいでしょう。

消化力をアップする食後から睡眠までのオススメの飲み物とは

カパ体質の方は、夕食後から寝るまで(3〜6時間)の間、白湯以外は口にしないようにしましょう。臓器を温めることで、消化力が高まります。

一方、ヴァータやピッタ体質の方は、寝る前に温めた牛乳または豆乳を用意し、生姜やギー、ターメリックなどを飲んでから寝るのがオススメです。

せっかく食べる時間や食べ物の性質に気を使った美味しい料理を食べるのだから、きちんと身体に栄養を取りこみたいという方は多いことでしょう。「アーユルヴェーダの食事法⑩消化の準備〜アグニを高める成分、消化酵素、スパイスとは〜」では、アグニを促す成分や消化酵素、スパイスなどをまとめています。気になる方はぜひ合わせてご一読ください。

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