アーユルヴェーダで分かる!体質に合った運動の種類と効果

運動

新型コロナウイルス感染対策にも最適!適度な運動の種類と効果のご紹介

新型コロナウイルスの感染拡大により、室内にいる機会が増え、運動不足が気になる方も多いようです。運動量の減少は体の衰えに直接影響を与えます。適度な運動を毎日取り入れる習慣をつけることがとても大切です。ここではそれぞれの体質に合った適度な運動の種類や効果をご紹介していきます。あなたに適した運動を取り入れ、一緒に運動不足を解消しましょう。

運動不足とからだの衰え

私たちは、昔にくらべると家庭も職場も自動化が進み、絶対的に運動量が減少しています。運動量が減少することで、エネルギー消費量が減り、酸素必要量も減少。酸素必要量が減るとそれにあわせて、循環血液量も減少し、全身の筋肉の衰えにつながります。

このように、運動不足は、身体全体の代謝量を減らし、身体の弱体化と老化を進行させるのです。つまり、体力、免疫力、体温調整力、環境適応力が低下し、健康を保つことが難しくなっていくでしょう。

運動は、身体だけでなく、心の軽快さ、仕事などの活動に臨む意欲、忍耐力、堅固さなど、心や精神の健康にも効果があります。

ダイエットやリフレッシュのために運動を続ける人が多いと思いますが、そもそも、運動は、私たちの身体と精神の健康を維持するのに、とても大切だということです。

アーユルヴェーダですすめる適度な運動と時間帯

 

1日のうちに適度な運動をする時間をつくりましょう。適度な運動量とは、口で呼吸しはじめた、口が渇いてきた、発汗しはじめたところでやめるのが目安です。

汗がひどく流れたり、息が切れたり、心臓の鼓動が激しくなったり、膝がぐらついてきたりしたら行き過ぎ。運動量を少なめに抑えれば、体のバランスを損なうことはありません。適度な運動量は、運動を効率的にし、運動後のからだの修復がずっとラクになります。

運動を行うのに最も適しているのは早朝の空腹時ですが、都合がつく時間帯でいいでしょう。継続することが大切です。前夜の食事で得た栄養は、睡眠中には十分に活用されていません。運動することで無駄なく栄養を消化できます。

何から始めるか迷ったら、まずはウォーキング

アーユルヴェーダでは、ヴァータ、ピッタ、カパのどの体質の人にも、ウォーキングは向いているといわれています。ヴァータ体質の人であれば、歩くことで心が静まるのを感じることができるでしょう。ピッタ体質の人は、ゆったりしたペースを取り戻せます。カパ体質の人は、歩くことが刺激となり、体に軽快さを得られるでしょう。

勝ち負けを競う運動に夢中になると、無理していることを忘れがちとなります。運動不足で、何から始めればいいかわからない方は、まずはウォーキングからはじめることをおすすめします。

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各体質に適した運動の量と種類

適度な運動が大切であると解説してきましたが、体質によって適した運動量と種類は異なります。以下にまとめたので見ていきましょう。

ヴァータ体質の方におすすめの運動

すべての運動はヴァータを増大します。それが適度であれば、心身に自然でバランスのとれた効果が得られるでしょう。しかし、ヴァータを刺激し過ぎると、体は不安定な状態に。ヴァータ体質の人は特に頑張り過ぎないようにする必要があります。

ヴァータ体質の方にとって適度な運動は、柔軟性、協調性、つり合い、機敏さをもたらす効果があります。特におすすめの運動の種類は、ヨーガ、ウォーキング、サイクリング、ハイキング、ダンス、太極拳などです。

ピッタ体質の方におすすめの運動

ピッタ体質の方は中くらいの運動量が良いでしょう。バランスのとれた運動は、血液を循環させ、からだを温め、心臓機能を増大させる効果があります。ヨーガ、ウォーキング、ジョギング、スキー、水泳、ハイキングなどの運動がおすすめです。
熱エネルギーのあるピッタ。炎天下で行う運動はできるだけ避けた方がいいでしょう。

 

カパ体質の方におすすめの運動

カパ体質の方は体力があるため、やや多めに運動をすると良いでしょう。

バランスのいい運動は力やエネルギーを安定させる効果があります。ヨーガ、ランニング、エアロビクス、テニス、サッカーなどのスポーツが適しています。

 

参考文献

健康づくりのための身体活動基準2013 厚生労働省(PDF)

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