仕事はもう限界?やる気が出ない時に役立つアーユルヴェーダの智慧

このコラムを読むあなたは、多少なりとも、仕事に対する悩みを抱えているのではないでしょうか。仕事は生きていくために不可欠であり、幸福に生きるためのひとつの要素です。できることなら、あなたの力を最大限に発揮できる場所で働きたいですよね。ここでは仕事をする意味や、やる気をアップさせるコツをアーユルヴェーダの智慧に則してご紹介していきます。

仕事の種類と意味

仕事をすることで得られるお金は、毎日の生活を維持するために必要不可欠であり、豊かな生活をするためにも大切です。いくら健康で長寿であったとしても、生きていくために必要な最低限の金財がなければ、これほど惨めなものはありません。そのため、私たちは、健康な体で仕事を遂行することによって、富を得るために努力する必要があるのです。

ではどんな仕事に就けばいいのでしょうか。職業に迷ったら、人から尊重される仕事または専門職を選択するといいとアーユルヴェーダではいわれています。さらに、あなたの体質によって適した職業を参考にするのもいいでしょう。

ヴァータ体質の方に適した仕事の種類

ヴァータ体質の方は、行動が素早く、新しい情報に敏感で想像力が豊か。センスがあるのが特徴です。そのため、ダンサーやデザイナー、作家、写真家など、ゼロから生み出すクリエイティブな仕事が適しています。

ピッタ体質の方に適した仕事の種類

ピッタ体質の方は、チャレンジ精神があり、情熱的で頭が良く、リーダーシップがあるのが特徴です。そのため、経営者や政治家、外科医、法律家、経理士などの職業が適しています。

カパ体質の方に適した仕事の種類

カパ体質の方は、献身的で忍耐力があり着実に物事をやり遂げることができるのが特徴です。そのため、看護師や管理者、料理人、建築家、カウンセラー、肉体労働者などの職業が適しています。

しかし、結局は、どんな仕事であれ、自分の能力を十分に発揮し、与えられた仕事を完璧に成し遂げることが大切です。そうすることで、自分自身だけでなく、仕事によってあなたの家族、社会、国にも利益をもたらすことができます。

人は、生計をたてるのに必要最低限のお金を確保したら、平和を維持し、学習に没頭するべきであり、このようにしながら幸福を得ることができるとアーユルヴェーダでは言っています。

※アーユルヴェーダの体質チェックはこちら

仕事するのに適した時間

アーユルヴェーダでは、朝8時から12時、午後3時から6時の時間帯は、自分の専門職、家業の勤務のために利用するべきであると言っています。

朝はしっかり起きて、そのあと全ての仕事を成し遂げましょう。午前中は集中力が高まり、作業効率も上がる時間帯です。早起きや瞑想など、アーユルヴェーダのディナチャリアを取り入れることで、あなたの集中力をさらに高め、生産性を上げることができます。

午後3時から6時は、軽快に活動的に過ごすことができる時間です。ただ、朝から休まず働いていると、1日の疲れが出はじめる頃でもあります。適度に休憩をとったり、甘味、酸味、塩味のあるおやつを取り入れたりして、増加したヴァータを鎮静し、心に落ち着きを取り戻しましょう。

仕事にやる気が出ない時の対処法

仕事ができない、集中力が続かない、やる気が出ないなど、仕事に対するストレスは誰にでもあること。いくら好きなことを仕事にしている人であったとしても、やりたくない仕事や、抱えている問題は必ずあるはずです。

そんな時、1番に役立つ対処法は、「今に集中すること」。私たちの脳は2つのことに意識を集中させるのは難しいようにできています。つまり、過去の出来事を悔やんだり、未来のことを心配したりしていると、「今」に集中することができず、仕事のパフォーマンスが下がってしまうのです。

ヨガや瞑想、呼吸法など、アーユルヴェーダのディナチャリアでは、「今」に集中し「ここ」に意識を向けるための方法が数多くあります。また、食べ物も重要です。サットヴァに富んだ食べ物を取り入れることで、精神力が高まります。心がサットヴァの状態であれば、身体によいものを心から欲するようになり、心身ともに健康でいることが可能です。

健康な状態は気持ちを前向きにするだけでなく、集中力や記憶力も高め、仕事のパフォーマスの向上につながります。

仕事の内容や環境を変えることはなかなか難しいことかもしれません。しかし、自分自身の体を整え、思考をコントロールすることは誰でもできます。そのひとつの手段がアーユルヴェーダの智慧が詰まったディナチャリアの実践であり、食事法なのです。

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