- 2021-3-7
- ディナチャリア(一日の生活法)
- アーユルヴェーダ, ヨガ, ディナチャリア, 早起き, 朝の排泄, 自律神経, 欲求を抑えない, 胃結腸反射, 良質な睡眠, 目覚めのヨガ, 排便反射, 結腸反射, 起立性反射, 便意のメカニズム, 排便の効果, 便秘改善
誰でも便秘を改善し、お通じを良くしたいですよね。朝の排泄は、私たちが本来の正しい生活を送っているならば、自然とおこる欲求です。もし排泄が不規則になってしまっている方は、食生活、睡眠、ストレス、運動などに何か問題があるかもしれません。コラムを参考に生活習慣を見直していきましょう!
Contents
お通じとは?朝に排泄すると得られる嬉しい効果
お通じとは、便通のことです。朝排泄することで、体がすっきり軽くなり、心も体もエネルギッシュになれますよね。
アーユルヴェーダでも、朝起床後、毎日規則正しく大便と尿を排泄し、大腸や膀胱は空にすべきであると言っています。
特に、規則的な排便の習慣は、腹部膨満感(お腹のはり)や腹鳴(ゴロゴロといった音)、胃の重圧感を予防してくれます。さらに、皮膚につやを与え、体力をつけ、長寿につながるとも言われています。
お通じを良くするために知っておきたい!便意が起こるメカニズム
体には、いくつかの排便を促す仕組みが合わさり、毎日規則的に排便が行われます。便通を良くするためには、まずこのメカニズムを知ることが大切です。以下で詳しく見ていきましょう。
結腸反射(起立性反射)
しばらく横になって眠っていた状態から、朝、目覚めて起き上がると大腸が動きだし、便を直腸に動かします。
胃結腸反射
睡眠中に空っぽになった胃に、朝食べ物が入ると、大腸が動きだして、便は肛門にとどけられます。これは食事のたびに起こりますが、胃が空であった時間が長ければ長いほど、食べる量が多ければ多いほど活発になるため、朝食をしっかりとることも、排便には大切になるわけです。
アーユルヴェーダでも、舌苔をとるためにタングスクレーパで舌を刺激したり、水を飲んだりすることをお勧めしていますが、それによっても胃結腸反射が促されます。
排便反射
便が直腸にたまり直腸の壁が刺激されると、大腸の動きがさらに活発になるのと同時に、脳に情報が伝えられて、便意を感じることができます。排泄の欲求を我慢したり、無視した生活が続いたりすると、やがてこの便意を感じることができなくなって、便秘につながるので注意が必要です。
これら反射の働きは、自律神経のうち、副交感神経が十分働いている時に活発になると言われています。つまりリラックスした状態であることがとても大切です。
どうして便秘になるの?お通じ改善に役立つ習慣
便秘の原因は生活習慣の乱れが大きく関係しています。ここでは、お通じを良くするために効果的な習慣について見てきましょう。
良質な睡眠を十分にとる
睡眠時間をけずったり、夜更かしをして朝寝坊をしたりすると、自律神経のバランスが崩れるため、朝の排泄欲求が乱れやすくなります。
アーユルヴェーダでも睡眠の質を高めることはとても大切。理想的な睡眠時間や起床時間は体質によって異なりますが、朝6時前には起きてカーテンを開け、太陽の光を浴びるようにしましょう。すると体内時計がリセットされ、しゃきっと目覚めて活動することができ、夜は正しい時間に眠くなるので、睡眠時間が整います。睡眠時間が整うと睡眠の質も高まり、自律神経のバランスが整うので、是非実践してみてください。
早起きをして、出勤まで時間に余裕をもつ
朝は早起きをして、出勤までの時間をゆったり過ごすことが大切です。朝ぎりぎりまで寝ていて、起きて、朝食も食べずにあわてて出勤という習慣の方も多いかもしれません。これでは交感神経が活発になり、排便反射の動きが抑え込まれることになってしまいます。
また、早起きをすることで、精神的にも落ち着いて1日を迎えることが可能です。それによって日中の仕事や勉強の効率も上がり、心に余裕を持って過ごすことができます。
ベッドの上でヨガをする
朝起きたらベッドの上で寝たままヨガを行うことで、寝ている間に停滞していた循環を良くすることができます。腕を上げてまっすぐ伸びあがったり、左右の足を引き寄せ手で抱えたりするポーズは、下腹部を刺激する効果があります。
目覚めも良くなりますので是非やってみてください。
このように朝の排泄は、私たちが本来の正しい生活を送っているならば、自然とおこる欲求です。もし排泄が不規則になってしまっている方は、食生活、睡眠、ストレス、運動などに何か問題があるかもしれません。簡単にできることからはじめて、改善していきましょう。