吉相物ってなに?アーユルヴェーダが教える早朝ながめるとえられる嬉しい効果とは

吉相物

誰でも毎日前向きな気持ちで1日をスタートさせたいですよね。人は見たものに対して、思考がはたらき、心が動くと言われています。そして、それは神経を介して、体にも伝わり、体調に大きく影響を与えるため、「健康は良いものを見ることから始まる」と言っても過言ではありません。コラムを参考に、アーユルヴェーダのディナチャリアの教えの一つ、「吉相物を早朝ながめる」という習慣を実践し、ポジティブな気持ちで1日を始めてみませんか。

吉相物をながめる~朝、目にするものを大切に~

アーユルヴェーダのディナチャリアでは、朝に吉相物をながめることを勧めています。その効果について詳しく見ていきましょう。

ディナチャリアとは

アーユルヴェーダには「1日の理想的なすごし方」に関する教えがあり、それを「ディナチャリア」と呼びます。ディナチャリアは、不調をなくして健康を維持発展するために簡単にできる日常生活の方法です。その方法の中のひとつに「吉相物を見る」というものがあります。

皆さんが朝起きて、最初に目にするものはなんでしょうか。

アーユルヴェーダでは、朝、目にしたものが快適な一日のスタートにとって、とても重要であると教えています。


“吉相物”それは、縁起のいいものという意味です。

吉相物を見ると得られる嬉しい効果

人は外界からの情報を感覚器官が受け取り、脳に送ります。脳内では、その情報に対して、良い悪いを判断。それをもとに行動の方針をたてます。

それだけでなく、その判断に対して、心も反応します。自分の味方になるようなものを見ると、人安心感やリラックス、希望などのポジティブな気分になれます。

反対に、危険なものや苦手なものを見ると、不安や怒りなどの気分が高まってしまうでしょう。そういった心の状態は自律神経系を介して、全身に影響を与えていきます。吉相物を見ることで人は安心とか守られているという気分に満たされるので、体にもよい効果があるということになるのです。

吉相物を見るなら“朝”がポイント

そして、眺めるタイミングは、「朝」が大きなポイントになります。脳にも慣性の法則のようなものがあり、記憶したものの上で新しい情報へ焦点があたっていくのです。「朝、目にしたものが気持ちをすがすがしいものにしてくれれば、 その日一日も素敵なものに脳の焦点が働き、素敵なことばかりが見えてくる」という法則です。 逆に朝から暗くなるものをながめると、ネガティブなものに目がいきがちになってしまいます。

つまり、朝の気分は一日に影響を及ぼすので、朝に見るものは、やはり縁起のいい、心を安心で満してくれるものが良いのです。そのことが気持ちのいい1日のスタートを後押ししてくれます。

吉相物ってどんなもの?身近なもので実践しよう

吉相物は私たちの身の回りにたくさんあります。あなたにとって心が落ち着く、希望を感じるものを見つけてみましょう。

希望にみちたもの

一番のおすすめは「日の出」を見ることです。これはディナチャリアの一つ、「早起き」により可能になるので、一石二鳥になりますね。人は朝日を見ると、とても清々しい気分になれます。そして、新たな始まりの時間に自分自身と向き合い、今日の日を、どんなものにしていきたいかのイメージを描くのです。

希望に満ちた日もあれば、そうでない日もあるかもしれませんが、その日、その時を大切に過ごそうという意識が高まります。
手を合わせて、今ここに生きている自分の命への感謝の思いをめぐらせてもよいかもしれません。

心が和むもの

寝子

あなたの心が和むものをながめるというのもいいでしょう。たとえば、植物や家族の写真、飼っているペットと過ごすなど、自分にとって心地のいいものをながめたり、仏壇や神棚がご自宅にある方はそれをながめたりすることで、無意識にご先祖や神様が自分を守ってくれるという安心感がわくことができます。
家に何もないなあという方でも、出勤のときに空をながめる、街路樹をながめる、道端の花を見てみる、そんな自然にふれるだけでもいいのです。

心にゆとりをもつ

仕事で忙しいときは、朝、一番に見るものは手帳と新聞なんて方もいらっしゃるかも知れません。それはそれで一日が効率的に運ぶのかもしれませんが、心のゆとりになるかというと、少し違うかもしれませんね。

心のゆとりは仕事の効率にもつながっていきますので、朝の少しの時間、心を和ませるものをながめる習慣をつけましょう。ほんの数分、いや、数秒でできることですので、ぜひ試してみてくださいね。

あなたにとっての吉相物は何ですか。朝起きて、はじめに目から取り入れる情報で、1日の気分や体の調子が変わると思うと、早起きをする気も湧いてきますよね。明日の朝から、ぜひ実践してみてください。

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