アーユルヴェーダの食事法⑥食べ方にコツあり!健康的な食事のポイントとは

テレビを見ながら、仕事をしながら、食事をしていませんか?いくら良い材料と調理法で作った食事だとしても、食べることに集中していなければ、努力やこだわりは無駄になってしまいます。ここでは、しっかり消化を促進し、からだと心に良い影響を与える「食べ方の姿勢」についてご紹介していきます。あなたの食べ方を見直し、さらに健康的な食生活を送りましょう。

綺麗な食べ方は消化力を高める

アーユルヴェーダでは、食事には6つの味6つの性質がありそれらをバランスよく摂ることが大切であると教えています。極端に何かが多すぎたり、逆に全く摂らなかったりすると、満足感が得られず食べ過ぎの原因になります。

そうすると、余計なものを食べたり、間食が増えたりして、消化力に見合わない食べ方をしてしまい、結果アーマ(未消化物)を作ってしまうので注意が必要です。

また、食べ物は心にも作用するので、食べ物の性質を意識しながら食事をすることで、心のバランスも整えることができます。それには、「食事」に対する心掛けや姿勢が大切なのです。

ながら食べは消化力を低下させる

アーユルヴェーダでは、食事環境を整え、食べることに集中することが大切であると言われています。当たり前のことのようですが、ご自身の食事を振り返ってみてください。

スマホをいじりながら、テレビを見ながら、仕事をしながら、食事していませんか?

あるいはどこかへ移動しながら(歩きながら)食事をとるなんていう忙しい方もいらっしゃるかもしれません。

ながら食べをすると、交感神経が働き消化がうまく行われず、体内にアーマ(毒素・未消化物)を増やしてしまいます。

食事は必ず座って落ち着いてから頂きましょう。快適な環境で快適な設備が整った場所で食事をとっているか、いま一度 チェックしてみてください。

「いただきます」をしっかりと言う

頂きます!

食事をする前に、目を閉じて感謝の言葉を唱えるようにしましょう。

特別に祈りの言葉を唱える習慣がある人もいるかと思いますが、「いただきます」でも充分です。

私たちは植物や動物などの命をいただくことになるので、万物に感謝を伝えること、さらに、素材を作った人、調理をしてくれた人に感謝しましょう。このことを食前におこなうだけで、食事に対する向き合い方、姿勢がかわり、これまでと違った食事体験になるはずです。

実は、このような心の持ち方が、ご自身の消化の環境を整え、アーマを作らない食べ方につながります。

今日の食事からぜひ実践してみてください。

よく噛んでゆっくり食べる

食事のスピードも大切です。20分かけて腹八分目までの食事がすすめられています。

速すぎず遅すぎずと教えていますが、だいたい一口で30回程度はかんでじっくり味わってください。食べ物を口の中で、出来るだけ細かくした方が、消化酵素との接触面が増え、消化しやすくなります。

また、5~6回で呑み込むような食べ方は、血糖値を上げやすく、肥満の原因にもなりますので注意が必要です。

そして、お腹の3/4ほどが満たされたなと感じたら食事を終えるように意識してみましょう。食後は、すぐに動かず、少なくとも3~5分程度ゆっくりして消化を見届けるのも大切です。

※アーマを作らない食べ方について詳しくはこちら

どんな素材をどんなふうに調理すれば健康的な食事といえるのか。私たちは、そんな物理的な条件ばかりにとらわれがちです。ですが、せっかく考えて健康的な食事を用意しても、食べることに意識が集中していないと、そのような智慧も台無になってしまいます。

食事にきちんと向き合う。そのために食前に「いただきます」と心を込めて言う。

その数秒の祈りと感謝の時間を習慣にしてみてください。食事とのかかわり方が変われば、皆さんの心と体に大きな変化がみられるでしょう。

情報:英国アーユルヴェーダカレッジ

関連記事

ページ上部へ戻る