- 2021-5-13
- アーユルヴェーダとヨーガ
- ヨガ, 食事法, リトゥチャリア, ヨガのポーズ, 6つの味, カパを整えるヨガのポーズ, カパ体質の特徴, カパ体質の容姿, カパ体質の性格, カパが乱れる季節, 6つの性質, 魚のポーズ, 弓のポーズ, 英雄のポーズ
私たちの心と体は、ヴァータ、ピッタ、カパという3つのドーシャ(生命エネルギー)のバランスによって心身に現れる状態に特徴があります。ここでは、その中でもカパエネルギーを多く持つ方の容姿や性格の特徴を詳しくご紹介!さらにカパドーシャを整える過ごし方や食事法、ヨガのポーズやポイントもまとめました。ぜひ参考にしてください。
Contents
カパ体質の特徴
水と土のエネルギーを持ち、重性、油性、冷性などの性質があるカパ。容姿や性格にはどのような特徴があるのでしょうか。ここで詳しくご紹介していきます。
容姿の特徴
カパ体質は、骨格が大きく、骨も丈夫なのが特徴です。また、平均より脂肪がつきやすく、体重がある傾向があります。何も食べなくても太ってしまうという方も多いでしょう。ダイエットをする場合は、食生活に気をつけるだけでなく、運動もしっかり行うことがとても大切です。
肌はしっとりしていて、白く、とても綺麗で丈夫。日焼けにも強いです。皮下脂肪があるので、気温の変化にもあまり左右されません。ただ、冷えると血流が悪くなり、むくみやすいので、体は冷やさないように注意しましょう。髪の毛は黒く密度があり、サラサラしています。潤いのある黒い大きな瞳で、ぱっちり二重の方が多いでしょう。口は大きく歯も丈夫で歯並びも良い傾向があります。
性格の特徴
大地のようにどっしりと構えた安定感が持ち味のカパ。慈愛深く、献身的で、穏やかさと寛大さに溢れています。心がゆったりと落ち着いていて、波風が立たないことを好み、一緒にいると落ち着くタイプです。物覚えがあまり良くありませんが、一度覚えたことはなかなか忘れません。また、優柔不断で、決断するまでに時間がかかりますが、一度決めたことは最後までやり通す辛抱強さがあります。とても倹約家なので、貯金するのも得意です。
一方、心のトリグナであるタマスやラジャスが増えてカパがアンバランスになると、物事へのこだわりが強くなり、執念深くなります。思考や行動が遅くなり、意欲もなくなって抑うつ状態になることもあるでしょう。保守的な面が出てきたり、独占欲が強くなったりすることもあります。また、怒りやすいタイプではありませんが、一度怒らせるととても怖く長引くのもカパ体質の特徴です。
仕事の適性
カパ体質の方は、辛抱強く着実に物事を進める力に長けています。また、献身的で慈悲深さや体力があるため、すべてを存分に発揮できる看護師などの医療従事者が特に適している職業です。その他にも、管理者、料理人、建築家、カウンセラー、肉体労働者などが向いているでしょう。
カパのバランスを崩しやすい環境
ここでは、カパのバランスを崩しやすい季節や食事などをご紹介していきます。カパ体質の方は、しっかり体を動かして代謝を高めることがポイントです。以下で見ていきましょう。
カパが乱れる季節
アーユルヴェーダのリトゥチャリア(季節の理想的な過ごし方)では、カパは寒い冬の季節に増加し、春に乱れやすいといわれています。カパが増大すると、体が重くてだるくなり、花粉症や鼻づまり、咳などの風邪の症状が出やすくなるでしょう。メンタル面では、やる気や気力がなくなり、抑うつ症状が出やすくなります。
運動をしたり、セルフマッサージをしたりして代謝を高め、カパをためないようにすることがとても大切です。食事をしたらすぐに食器を洗ったり、歯磨きをしながらスクワットをしたりする習慣をつけるのもいいでしょう。
食事法
カパ体質の方や、カパが増加している時は、揚げ物などの油っぽく消化しづらいものや、甘味、酸味、塩味がある食べ物のとり過ぎは避けてください。辛味、苦味、渋味のあるものを食べて、毒素をデトックスするのがいいでしょう。また、冷たい性質があるので、食材は炒めて食べるのがオススメです。
消化力は安定していますが、カパのバランスが崩れると消化スピードが遅くなり、アーマ(未消化物)を蓄積しやすくなってしまいます。生姜、辛子、胡椒、ターメリック、シナモンなど、スパイスを加えて、体を温めたり、消化力を促進させたりすることを心がけてください。
カパのバランスを整える代表的なヨガのポーズ
ここでは、カパ体質の方、あるいはカパが増加してしまったときにおすすめのヨガのポーズをご紹介します。カパのバランスを整えるのに効果的なポーズは、胃、副鼻腔を刺激したり、胸腔を開いたりするポーズです。
柔軟性を養い、脂肪を燃焼させるような力強い、スピードやパワーを使ったポーズで、過剰なカパのエネルギーを軽減していきましょう。
魚のポーズ
あお向けで寝た姿勢から両肘で床を押すようにして、頭のてっぺんを床につけます。さらに頭をお知りの方に近づけるようにして喉を伸ばし、お腹も胸も開いてください。カパは呼吸器が弱いので、このポーズはとても効果的です。また、胸を開くと気持ちも前向きになります。
弓のポーズ
手で足首を掴んで体全体を後ろに伸ばすと同時に体の前面を開いてください。呼吸は止めずに、鼻から吸って鼻から吐きます。かなりきついポーズなので、息を止めないように注意しましょう。
英雄のポーズ
前足は腿を床に平行にし、後ろの足は膝を伸ばします。両手を天井に伸ばし、手のひらを合わせ、勇敢な英雄のような力強さのあるポーズです。腰を反りすぎないように注意しましょう。
その他ヨガのポーズ一覧
エネルギーの特質 |
KAPHA |
構造・維持のエネルギー (冷、重、遅、安定、粘) |
|
KAPHAの座位:胸、胃 |
|
立 位 |
VIRABHADRASANA(英雄戦士のポーズ) |
VRKSHASANA(立ち木のポーズ) | |
GARUDASANA(鷲のポーズ) | |
TRIKONASANA(三角のポーズ) | |
うつ伏せ |
BHUJANGASANA(コブラのポーズ) |
SHALABHASANA(イナゴのポーズ) | |
DHANURASANA(弓のポーズ) | |
座 位 |
SETU BANDHASANA(橋のポーズ) |
MATSYASANA(魚のポーズ) | |
USTRANASANA(ラクダのポーズ) | |
GOMUKHASANA(牛の顔のポーズ) | |
ARDA MATSYENDRASANA(ねじりのポーズ) | |
逆 転 |
HALASANA(鋤のポーズ) |
SARVANGASANA(肩立ちのポーズ) | |
SIRSHASANA(頭立ちのポーズ) | |
世界で一番わかりやすい「アーユルヴェーダ入門セミナー」はこちら>
書籍「アーユルヴェーダ108の生き方ヒント」のお求めはこちら>