- 2021-7-15
- ディナチャリア(一日の生活法)
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1日の疲れはその日のうちに取り除いて、明日も軽やかに活動したい!と思う方は多いのではないでしょうか。その思いを実現させるための重要なポイントは、夕方の過ごし方にあります。ここでは、アーユルヴェーダのディナチャリアにおける夕方の理想的な習慣を徹底解説!コラムを参考に、仕事後の時間を有意義に活用して心と体を癒していきましょう。
Contents
夕方とは、何時から何時?
忙しさのピークとなり、1日の疲れが出てくる夕方。気象庁では夕方の時間を15時から18時と定めています。
アーユルヴェーダの時間学において、この時間帯は、誰もがヴァータエネルギーの影響を強く受けやすい状態です。帰宅する時間になると1日の疲労によって体がぐったり。もう何もやる気が起きず、このまま寝てしまいたいなんてこともありますよね。アーユルヴェーダのディナチャリアでは、そんな夕方の時間を有効的に使って、心身の調子を整える過ごし方を教えています。
※アーユルヴェーダの1日の時間学については、「アーユルヴェーダにおけるドーシャと時間・季節の過ごし方」で詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご参照ください。
夕方にオススメの過ごし方
では、夕方の時間をどのように過ごすことで、1日の疲れを回復することができるのでしょうか。以下でご紹介していきます。
散歩をする
夕方の公園でのウォーキングは、感覚器官の働きを整え、気分をリフレッシュさせる働きがあります。また、体の怠さや重みの原因となるカパドーシャを鎮静するので、ダイエットにも効果的です。そして、長時間の歩行は、体の血行が良くし、むくみを改善したり、深部体温を高め、睡眠の質を高めたりすることができます。アグニの働きを活発にするため、知力や消化力が高まるなど、心身に良い影響を与えるとても効果的な運動です。
さらに、アーユルヴェーダでは、若者は、ウォーキングの他に、ボートや乗馬、戸外ゲームなどを楽しむと良いともいわれています。
ただし、ボートをこぐ場合、ヴァータとカパが増加するため、めまいを引き起こす可能性かあります。そのため、ヴァータおよびカパの疾患がある方は避けましょう。
乗馬は、ヴァータとピッタを増大させ、体力の消耗を招きますが、皮膚を血色のある若々しい肌にしたり、脂肪を燃焼したりする効果があります。体力のある方にオススメのスポーツです。
三段式呼吸法で心からリラックスをする
仕事や学校などからの帰宅後は、1日の活動で溜まった心身の疲れや老廃物を取り除くようなイメージで息を吐き出しましょう。
夕方にオススメの呼吸法は「三段式呼吸」です。これは、まずお腹を満たすように息を吸い込んだ後、胸、そして肩までに酸素が行き渡るようなイメージで空気を取り込みます。無理のない程度に息を止めたら、ゆっくりと吐き出してください。まずは肺の上部まで満たした息を吐き出し、続いて胸、そして最後にお腹の息を吐き出します。これを一呼吸として、5回程度繰り返しましょう。
※ヴァータ体質、ピッタ体質、カパ体質、それぞれの体質に適した呼吸法については「リラックスやダイエットにも役立つ3つの呼吸法とは」でご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
入浴やシャワーで体の汚れを落とす
帰宅後は、入浴やシャワーで体についた汚れを流す習慣をつけるのもいいでしょう。心も体も浄化され、リフレッシュすることできます。特に、入浴をすることで心身ともに温まり、リラックスできるため、増大していたヴァータの鎮静にとても効果的です。その際に、頭、耳そして足のマッサージを重点的に行うことで、体の疲労を取り除き、若返ることができます。お風呂タイムは、寝る前でも構いませんが、夕食前が理想的です。
入浴やシャワーの後はヨガや瞑想を行うのもいいでしょう。ただし、激しいヨガのポーズはヴァータを乱すので控えてください。朝のヨガと同じものを行っても構いません。瞑想は朝よりも少し長めに行うと良いでしょう。
※誰でも簡単にできるヨガのポーズと効果については「初心者でも簡単!ベッドの上で寝たままできる目覚めのヨガのポーズとメリット」で詳しく解説しています。合わせてご拝読ください。
夕方の眠気には負けるな!やってはいけない習慣
アーユルヴェーダでは、夕方に行っていけない行為が5つあるといわれています。それは、食事、性交、睡眠、学習、路地の歩行です。
特に夕方の睡眠は避けましょう。仕事で疲れて電車でうとうとしたり、仮眠のつもりで寝すぎてしまったりすることがあるかもしれません。しかし眠ってしまうと体内の深部体温が下がり、夜の睡眠の質を低下させる原因になってしまいます。深部体温は起床11間後、つまり夕方がピークの時間です。この時間にウォーキングやヨガなどで体を動かし、体温を高めることを意識しましょう。
1日の疲れが溜まり、体の怠さや重み、むくみなどで不調をきたしやすい夕方ですが、過ごし方の意識を変えるだけで、今日蓄積した疲れを取り、睡眠の質を高め、翌日の体調を整えることが可能です。明日からあなたも夕方の時間を充実させ、イキイキとした毎日を送りませんか?