- 2021-5-11
- アーユルヴェーダとヨーガ
- ヨガ, 食事法, リトゥチャリア, ピッタ体質, ヨガのポーズ, ピッタを整えるヨガのポーズ, ピッタ体質の容姿, ピッタ体質の性格, ピッタ体質の仕事の適正, ピッタが乱れる季節, 6つの性質, 6つの味
私たちの心と体は、3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のバランスによって心身に現れる状態に特徴があるといわれています。ここでは、その中でもピッタエネルギーを多く持つ方の容姿や性格、適職などを徹底解説!さらにピッタドーシャを整える食事法や過ごし方、ヨガのポーズやポイントもまとめました。ぜひ参考にしてください。
Contents
ピッタ体質の特徴
火と水のエネルギーを持ち、軽さ、熱さ、鋭さなどの性質があるピッタ。容姿や性格にはどのような特徴があらわれるのでしょうか。ここで詳しくご紹介していきます。
容姿の特徴
ピッタ体質は、身長が特別小さくも大きくもなく、体に適した骨格をしていてスタイルがいいのが特徴です。また、脂肪のつき方も体の大きさに合っていて、均整が取れています。しかし、ストレスや食べ過ぎなどで太る場合、全身に脂肪がつきやすいため、体の変化がわかりづらく、気がついたときにはかなり体重が増えていることがあるため注意が必要です。こまめにチェックをするといいでしょう。
皮膚はややオイリーで赤くなりやすいのが特徴です。紫外線に弱いのでしっかりUVケアを行いましょう。髪の毛はストレートで少し赤みがかっています。若いうちから白髪や抜け毛に悩む方が多いでしょう。視力が良く目力があり、鋭い目つきをしています。そのため、怖いというイメージを持たれがちです。怒ったり疲れたりしたときは目が充血しやすくなります。歯は良く見ると虎のように八重歯が鋭く、舌は平均よりも大きめです。
性格の特徴
熱性と鋭性の性質を持ち、情熱的な火のエネルギーとそれを調整する水のエネルギーからなるピッタ体質は、知的で情熱的であり、勇敢で機転が利くのが特徴です。チャレンジ精神が旺盛で集中力や記憶力に長けているため、リーダー的な役割を任せられることがあります。行動や話に無駄がなく、頑張り屋さんです。見栄っ張りな面があり、いつでも高級品を身につけている方も多いでしょう。
ただし、トリグナであるラジャスが増えてピッタのバランスが崩れると、短気で怒りっぽい気分になりがちです。また、嫉妬深くなることもあります。完璧主義になりすぎて何かと批判的になり、敵を作りやすい傾向もあります。
仕事の適性
知的で無駄がなく、完璧主義の仕事人間であるピッタは、計画を実行したり、予定通りに進めたりする能力に長けています。また、リーダシップがあるため、人の上に立ったり、会社を立ち上げ経営したりするのも得意です。経営者や政治家、外科医、法律家、弁護士などの職業が向いているでしょう。
ピッタのバランスを崩しやすい環境
ここでは、ピッタのバランスを崩しやすい季節や食事などをご紹介していきます。ピッタ体質の方は、しっかり休息をとって熱を冷まし、冷静になることがポイントです。以下で見ていきましょう。
ピッタが乱れる季節
軽さや熱さ、鋭さなどの性質を持つピッタは、夏の暑い季節に増加し、夏の終わりから秋にかけて乱れやすくなります。乱れると、皮膚の発疹や出血、目の充血、下痢、消化器疾患を起こしやすくなり、メンタル面ではイライラしやすくなってしまうでしょう。そういう時は、アロマの香りで心を癒すのがオススメです。クーリング効果のあるミントの香りやピッタ鎮静作用のあるローズの香りなどを活用してください。
また、できる限り炎天下での運動を避け、海や山などに出かけて自然を感じるのもいいでしょう。水泳やハイキング、ヨガ、瞑想などが適しています。
食事法
ピッタの性質は、アグニ(消化力)と同じ性質を持っているため、消化力が高く、食欲旺盛でたくさん食べることができます。そのため、ついつい食べすぎになりがちです。規則正しい食事を心がけ、量に気をつけましょう。
また、ピッタ体質の方や夏の暑い季節は、体に熱をためやすいので、消化力がしっかりある日は、サラダを生野菜のまま食べるのがおすすめ。料理をする場合は、蒸し料理を取り入れてみたり、コリアンダーやフェンネル、ココナツなどの冷たい性質のあるスパイスやオイルを使ったりするとピッタ鎮静に相性抜群です。
食材は、酸味、塩味、辛味などの刺激のある味は控え、甘味、苦味、渋味のある食べ物を取り入れましょう。
ピッタのバランスを整える代表的なヨガのポーズ
ここでは、ピッタ体質の方、あるいはピッタが増えすぎてしまったときにおすすめのヨガのポーズをご紹介していきます。肝臓、膵臓、小腸の調子を整えるようなねじりのポーズや脇腹を延ばすポーズを取り入れ、胃の熱代謝効率を促進して消化力を高めていきましょう。
ねじりのポーズ
右膝を曲げて左股関節の外側に置き、左膝はまっすぐ天井に向くように伸ばします。背骨が軸上で回転するように、息を吐きながら、腰、ウエスト、胸、肩を回すようにねじることで、消化器系に刺激を与え、過剰になったピッタのバランスを整える効果のあるポーズです。反対も同じように行いましょう。
ねじった膝に顔をつけるポーズ
右足を伸ばし、左足は曲げてかかとを会陰にあて、左の脇を伸ばしていって両手で右足の指を持つようにします。日頃縮みやすい脇腹を十分に伸ばすことのできるポーズです。
ハトのポーズ
右足を曲げかかとを会陰につけ、組んだ両手の左の肘に左足の足首をかけるようにします。反対も同様に行い、左右に差がないのかを感じながら行いましょう。また、左の脇腹を助骨の一つ一つが開いていくような気持ちで伸ばしていくのがポイントです。
その他ヨガのポーズ一覧
エネルギーの特質 |
PITTA |
熱を作るエネルギー (鋭、熱、軽、液、流動) |
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PITTAの座位:小腸 |
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立 位 |
SIDDHASANA(賢人のポーズ) |
TRIKONASANA(三角のポーズ) | |
PARSVAKONASANA(片膝を曲げ、体側を伸ばすポーズ) | |
PARSVOTTANA(脇を強く伸ばすポーズ) | |
うつ伏せ |
BHUJANGASANA(コブラのポーズ) |
DHANURASANA(弓のポーズ) | |
座 位 |
SETU BANDHASANA(橋のポーズ) |
MATSYASANA(魚のポーズ) | |
USTRANASANA(ラクダのポーズ) | |
GOMUKHASANA(牛の顔のポーズ) | |
ARDA MATSYENDRASANA(ねじりのポーズ) | |
JANU SIRSHASANASA (頭を膝につけるポーズ) | |
PARIVRITTI JANU SIRSHASANA(上体をねじって膝に頭をつけるポーズ) | |
PARIPURNA NAVASANA (ボートのポーズ) |