ヴァータドーシャの特徴と体質に適したヨガのポーズ

私たちの心と体の特徴は、3つのドーシャのバランスの状況によって心身に現れる反応に特徴がありますます。3つのドーシャのことを、ヴァータ、ピッタ、カパといい、ここでは、ヴァータエネルギーを多く持つ方の容姿や性格の特徴を徹底解説していきます。さらにヴァータドーシャを整えるヨガのポーズやポイントもまとめました。ぜひ参考にしてください。

ヴァータ(風)体質の特徴

風と空のエネルギーを持ち、軽さ、不規則性、冷たさ、乾燥などの性質があるヴァータ。容姿や性格にはどのような特徴があるのでしょうか。ここで詳しくご紹介していきます。

容姿の特徴

骨格は小さくて華奢な方が多く、身長は不規則性があることから、極端に高かったり低かったりすることがあります。あまり体重が増えやすい体質ではありませんが、加齢やストレス、食べ過ぎなどで太る場合は、お腹回りから脂肪がつきやすいのが特徴です。

皮膚は乾燥肌の方が多く、薄いので、寒さに弱いです。太陽に浴びるのが好きで、日焼けが気にならず、暑さを好みます。髪の毛は、生え際が不揃いで乾燥気味。割れやすかったり、くせ毛の人が多かったりするでしょう。

ドライアイに悩む方が多く、いつも眠たそうな小さな目をしていて、鼻は鷲鼻です。唇は薄く、歯並びにも不規則性があります。歯は弱く、出血しやすいので気を付けましょう。

性格の特徴

風のように軽やかに行動する力や型にはまらない柔軟性を持ち合わせています。新しいものや変化を好み、順応性が高く、おしゃべりで早口の人が多いのも特徴です。とてもフレンドリーですぐに友達を作るのが得意ですが、長く続く友人はそこまで多くはありません。想像力が豊かで、理解力が良く記憶力にも優れています。

ただし、トリグナのひとつであるラジャスが増加し、ヴァータが崩れると、ストレスに過敏に反応し、不安感や緊張感が高まり、気分が変動しやすくなるでしょう。集中力が低下し、忘れっぽくなったり、同じミスを繰り返してしまったりすることもあります。衝動的になり、会社や住所をすぐに変えたり、浪費をしてしまったりする傾向があるのも特徴です。

職業の適性

発想力や行動力に優れたヴァータ体質の方は、アーティストや芸術家タイプです。流行を取り入れるのが得意で、センスも優れています。ダンサーやデザイナー、教育者、著作者、写真家などの職業が適しているでしょう。一方、変化がなく、同じことを淡々と続ける仕事はあまり好みません。

ヴァータのバランスを崩しやすい環境

ここでは、アーユルヴェーダにおけるヴァータのバランスを崩しやすい季節や食事などをご紹介していきます。ヴァータ体質の方は、心にゆとりを持って、規則的な生活を送るのがポイントです。以下で見ていきましょう。

ヴァータが乱れる季節

不規則性や冷性、乾燥性のあるヴァータは、気温差の激しい季節の変わり目や寒くて乾燥しやすい晩秋から冬の季節に乱れやすくなります。羽織などを持ち歩き、体を冷やさないように心がけましょう。また、乾燥も気になるので、肌の保湿もこまめにするのがオススメです。セサミオイルを使ったセルフマッサージ入浴を習慣化するのがいいでしょう。疲れた体を癒し、心からリラックスすることでヴァータを鎮静することができます。

ヴァータに適した食事

食欲はあったりなかったりするため、消化も不規則になり、ガスが溜まりやすいのが特徴です。また、水分を取る習慣があまりないので、便秘に悩む方も多いでしょう。

朝食をしっかりとり、規則正しい食生活を心がけ、食べ過ぎには注意してください。油を使って調理をしたり、甘味・酸味・塩味を積極的に取り入れたりするといいでしょう。生野菜や冷えた食べ物は避け、温かい食事や白湯で体を冷やさないようにするのもオススメです。

※白湯について詳しくは「白湯ってなに?消化力を回復し、デトックス効果を高める飲み方のコツ」で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ヴァータのバランスを整える代表的なヨガのポーズ

ここでは、ヴァータ体質の方、あるいはヴァータが増えすぎてしまったときにおすすめのヨガのポーズをご紹介していきます。ポイントはゆっくりと一定のリズムで静かに呼吸しながら行うことです。また、足腰を強く使い、骨盤域を刺激するポーズでヴァータのバランスを整えていきましょう。

ガス抜きのポーズ

仰向けになり、両脚を抱えてください。親鳥がお腹に大切なひなを抱えているように、お腹のぬくもりを感じ取りながら行いましょう。鼻から吸って鼻から吐く呼吸をゆっくり行うのがポイントです。

眠れる英雄のポーズ

正座から両足を外にして、お尻を下ろし、そのまま後ろに寝ます。股関節に溜まったつまりが取れて血流が良くなり、血液をキレイでサラサラにしてくれるポーズです。

膝に顔をつけるポーズ

正座をして両脚を外にして、片方の足を伸ばし、その足の指を持つように前屈をします。ヴァータが増えやすいお腹を刺激し、暖めるような気持ちで行いましょう。

その他一覧

エネルギーの特質VATA
動きを司るエネルギー (乾燥、冷、軽、動、微細)
VATAの座位:大腸、骨盤腔
立 位PADMASANA(蓮華座のポーズ)
VIRABHADRASANA(英雄戦士のポーズ)
PARSVAKONASANA(片膝を曲げ、体側を伸ばすポーズ)
PRASARITA PADOTTANA(立って両脚を伸ばすポーズ)
VRKSHASANA(立ち木のポーズ)
GARUDASANA(鷲のポーズ)
うつ伏せBHUJANGASANA(コブラのポーズ)
SHALABHASANA(イナゴのポーズ)
座  位SETU BANDHASANA(橋のポーズ)
UPAVISTHA KONASANA (足を開いて身体を前に倒すポーズ)
JANU SIRSHASANASA (頭を膝につけるポーズ)
逆 転SIRSHASANA(頭立ちのポーズ)

※ピッタ体質に適したヨガのポーズについては「ピッタドーシャの特徴と体質に適した生活法やヨガのポーズ」で詳しくご紹介しています。合わせてご一読ください。

瞑想も十分効果あり!

もちろん、ポーズではなく、瞑想をするだけでも効果は十分あります。下腹部を少し刺激した安定した座位で行いましょう。ヴァータを整えるためには、循環器系、神経系をバランスすることも大切です。

関連記事

ページ上部へ戻る