- 2021-1-28
- ディナチャリア(一日の生活法)
- ダイエット, ピッタ, カパ, アーユルヴェーダ, ハーバルオイル, ディナチャリア, 消化力, 睡眠の質, ヴァータ, 入浴, ヘッドマッサージ, 代謝力アップ
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新型コロナウイルス感染症対策にも効果的!入浴の効果をご紹介!
温泉大国である日本、平均寿命が高いのも入浴文化のおかげかもしれません。日本人に適した自然な健康法(アーユルヴェーダ)においても、入浴は適していると言われています。ここでは入浴の効果や、健康にいい入浴時間を解説!さらに入浴を楽しむ方法もご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
シャワーと入浴の違い
入浴によって体温を高めることで、疲労回復、リラックス、血行促進、ストレス緩和などの効果が期待できます。また、温熱効果によって毛穴が開き、体の汚れをきれいに落とすことも可能です。
一方、シャワーは、体を芯から温めることができず、自律神経のバランスを崩しやすくなります。また、体の汚れを落としきれず、体臭や肌荒れの原因にもなるでしょう。
時間やお金の節約にもなるため、シャワーで済ませたいという方も多いようですが、健康維持のためには、入浴をすることお勧めします。
アーユルヴェーダから分かる入浴の効果とは
アーユルヴェーダでは、入浴は消化力を強め、エネルギー・体力を与え、長寿を叶えると言われています。また、皮膚の痒み、身体の老廃物と疲労、汗だけでなく、怠惰や罪を取り除くことも可能です。
特に、温水による入浴の場合、首から下を温めることは、身体の力を増強させることができます。ただし、首から頭に温水をかけることは、毛髪、眼の力を減少させることになるので、少し注意が必要です。
健康にいい入浴時間とは
浴槽には、38〜40度のお湯に約15分間浸かるといいでしょう。さらに、アーユルヴェーダでは、朝の入浴を勧めています。以下で見ていきましょう。
ダイエットも効果あり!朝の入浴で毒素を洗い流そう
アーユルヴェーダでは、朝に入浴をすることで、夜のうちに皮膚に出てきた毒素を洗い流すことができると言われています。
できれば、起床後軽い運動をした後、アーユルヴェーダのハーバルオイルを使ったセルフマッサージをしてから、入浴をするとよいでしょう。代謝が上がり、ダイエット効果も期待できます。むくみも改善できるので、1日をすっきりスタートさせることができるでしょう。
夜の入浴で睡眠を深めよう
もちろん入浴は忙しい朝でなくとも、夜でもかまいません。入浴すると体温が上がり、副交感神経が優位になりリラックスできます。筋肉も弛緩し、疲労回復効果もあるでしょう。
また、入浴によって深部体温を一旦上げると、その後の体温の下降幅が大きくなり、眠りも深くなります。就寝の90分前が最も睡眠の質を高めるのに適しています。
忙しいと、ついシャワーだけで済ませがちになりますが、1日1回どの時間帯でも構いませんので、自分を労わる時間をとり、湯船にゆっくりつかってみましょう。
入浴が楽しくなる方法
湯船に長く浸かっているというのが苦手な方もいらっしゃるかたもしれません。少し工夫すれば、入浴タイムがもっと楽しくなるので以下を参考にしてみてください。
アロマキャンドルでリラックス
浴室の電気を消して、アロマキャンドルを部屋に置いてみましょう。キャンドルの火をながめながら、瞑想してもよいでしょう。副交感神経が優位となり、一層リラックス効果が高まります。ただし、火の取り扱いには十分に注意をしてください。
雑誌を読む
浴槽にカバーをして、その上に本などを置き、読書をする人も増えています。あっという間に時間も過ぎ、体の芯から温まります。
ヘッドマッサージで美しい髪に
浴槽につかりながら頭と耳、そして、首からデコルテまで、念入りにマッサージをするのも良いでしょう。
頭がほぐれると、リラックスして睡眠の質が向上するのはもちろん、オイルの作用で髪の毛の傷みが改善し、艶っぽさも増します。
入浴を避けた方がいい場合
顔面まひ、眼疾患、口腔疾患、耳疾患、下痢、腹部膨満、鼻カタル、及び消化不良などの症状がある方は入浴を避けましょう。
また、食後30〜60分の間は、入浴を控えてください。入浴することで、胃液の血液循環が悪くなり、消化不良を起こしやすくなります。
参考文献
日本アーユルヴェーダ学会訳,チャラカ全集総論篇, せせらぎ出版, 2011年.
イナムラ・ヒロエ・シャルマ訳, アシュターンガ・フリダヤム総論編, 2018年.