厳冬の健康法【リトゥチャルヤ】

厳冬

アーユルヴェーダでは、「理想的な一日の過ごし方」と同様に「理想的な季節の過ごし方」について
その健康法が述べられています。これをリトゥチャルヤと言います。

今日は、厳冬(冬至~)の健康法について、アーユルヴェーダの
古典(チャラカ・サンヒター)から引用して考察してみたいと思います。

 

厳冬の健康法~チャラカサンヒターからの引用~

(チャラカから引用)
〝シシラ(厳冬)が到来したら、十分な満足が得られるまで性交を楽しむと良い。
冬が到来したら、ワータを増大させる飲食物、軽性の飲食物、制限食を避けると良い。
また強風や冷たい飲み物の摂取も避けるのが良い。
初冬と厳冬はほとんど同じである。わずかな違いといえば、後者がアーダーナ(吸収期)の初期なので、
より乾燥が強く、また雲や風や雨のために寒いということである。
したがって、初冬に指示された全ての日常生活の規範は厳冬にも適用できる。
厳冬には更に風を避けられる温かい家で過ごすのが良い。
厳冬には辛味、苦味、渋み、軽性、冷性そして、ワータを増大させる飲食物を避けるべきである。”

さて初冬の健康法(食事法)については、こちらを参照していただくとして、
さらにそれよりもワータが増大しやすい厳冬は、ワータ体質の方は特にバランスを崩しやすいため注意が必要です。

たくさん着込んだり、入浴などで体を温かくしておくことは当然のことながら、
食事に注意して体を中から温めることが必要です。

よく温性の食べ物、といいますが、これは温度的に冷たいものを避けるというだけでなく
食べ物そのものの性質としての冷性を避けてください、ということでもあります。

たとえば、ホットコーヒー。もちろんホットですから温かいですし、飲むと一時的に
体は暖まるでしょう。しかし、もともとコーヒーは体を冷やす性質を持つ冷性の飲み物。
そう考えると、寒い季節に何杯もコーヒーを飲むことは体を冷性に傾けることになりかねません。
 

ワータを鎮める食事とは

がめ煮
おさらいになりますが、ワータを鎮める味(ラサ)は
・甘味 ・酸味 ・塩味 の3つ。

さらにワータを整える質は、
・熱性 ・油性 ・重性 の3つです。

またわかりやすく色で分類すると、ワータを整える食べ物の色は「黄色」のものが多いようです。
調理法としては、蒸す、温める、油で炒める、油性のドレッシングで和えるなどすると
ワータ鎮静に働きます。
生野菜などはそもそも冷性なのでワータ体質の人は控えた方がいいですが、油性のドレッシングなどで
和えていただくと冷性が緩和されます。

それでは、どのような食材がワータを鎮めるものなのでしょうか。

★乳製品★
全般OK、牛乳は温める(甘味以外と同時に取らない)、チーズは柔らかいタイプ

★穀物★
バスマティ米、小麦、火を通したオートミールが良い。一方、大麦、トウモロコシ、アワ、ライ麦、生のオート麦は控える。

★甘味料★
白砂糖を除く全てOK

★野菜★
温野菜、生で食べる場合は常温にして油性のドレッシングをかける
にんじん、かぼちゃ、ニンニク、トマト、柔らかい茄子、アスパラガスの若芽、若い白大根、カブ、サツマイモ、オクラ、さやいんげんなどはOK。
一方、青菜やセロリ、ジャガイモは少量ならOk。モヤシや生野菜は控える。

★果物★ 
甘いもの、酸っぱいもの、こってりした味のもの(バナナ、アボカド、桃、さくらんぼ、マンゴー、イチジク)。
乾燥した、あっさりした、渋い味のものは避ける(リンゴ、洋ナシ、クランベリー、ドライフルーツは控えめに)

★豆類★
乾燥豆は食べない方が良い。レンズ豆、豆腐、ムング豆(緑の皮を取り除いたもの)なら適量OK。

★ナッツ類★
すべてのナッツ類OK

★動物性食品★
鶏肉、魚介類、七面鳥はOK。赤身(牛肉、羊)は避ける。

★油★
全てOK。ギー、オリーブオイル、ひまわり油、マスタード油、コーン油、ココナッツ油

★ハーブと香辛料★
全てのスパイスが良いが、とくに シナモン、コリアンダー、カルダモン、クミン、サフラン、塩、生のしょうが。

いかがでしょう。
なかなか細かくて覚えられないと思いますが、なんとなく、熱性、油性、重性のもので、黄色系のものが多くて、
味は 疲れたときに欲しくなる、甘いもの、酸っぱいもの(アミノ酸)、しょっぱいもの、という風に考えてはいかがでしょう。

ワータ体質の方はもちろん、そうでない方もこれからの季節(厳冬)はワータに傾きがちですので、
これらの食材を参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。

情報:英国アーユルヴェーダカレッジ

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