もう夏の暑さに負けない!ピッタの季節の理想的な過ごし方

ピッタ(火の元素)は夏に増加!体質改善に効果的な過ごし方とは

夏は、消化力が弱まり、胸焼けをする。暑くてイライラし、心に余裕がない。という方も多いのではないでしょうか。これらは、ピッタが増悪したことが原因の可能性があります。ここでは、夏の暑さに負けないために、自然のエネルギーを生かしてピッタのバランスを整える過ごし方をご紹介!コラムを参考に、今年の夏もパワフルに楽しみましょう!

夏から初秋(6月中旬〜10月中旬)はピッタの季節

ピッタには熱性、鋭性、軽性、液性、微細性の性質があります。アーユルヴェーダにおいて太陽が鋭い光線をはなち、南西より温かい風の吹くは、3つのドーシャ(生命エネルギー)のうち、ピッタが最も増加する季節。体力、消化力が低下するためケアが大切です。では、ピッタが蓄積されるとどのような症状が出るのでしょうか。以下で見ていきましょう。

ピッタが増加することによる症状

ピッタが増悪することで、消化力や体力、抵抗力が低下し、赤い発疹が出たり、胃腸症状がおこりやすくなったりします。肝炎や下痢、食中毒は典型的なピッタの悪化症状です。体のだるさや食欲不振などの夏バテに悩む方も多くいます。

心の面においては、短期で怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったりするでしょう。

暑い夏の季節を心身ともに元気で健康な生活送るためには、ピッタを鎮静し、バランスを整える生活が大切です。

ピッタのバランスを整える6つの生活のポイント

ピッタの持つ熱性、鋭性、軽性、液性、微細性の性質のバランスを整えるためには、冷性、円滑性、重性、乾性などを無理なく取り入れることが大切です。その上で代表的な6つのポイントをご紹介します。

休息を十分とる

夏の暑さは熱を増し、体を疲労させます。心身の休息を取り、冷静になることがとても大切です。

朝の涼しい時間に体を動かし、日中の特に暑い時間の活動は控えるのがポイント。日差しの強い時には、直射日光を避け、サングラスや帽子を着用しましょう。

甘味、苦味、渋味のある食べ物を取り入れる

暑い夏は、甘味、苦味、渋味、冷性、流動性、油性を有する飲食物がとても有益です。冷性といっても、氷で冷やした食べものは、消化力の低下させるため、アーユルヴェーダでは禁じられています。夏野菜や甘いものなど、自然に体から熱をとるような食材を選びましょう。

スイカやメロンなどの甘い果物や夏野菜サラダ、ミルク、穀物などが夏にピッタリです。

また、悪化したピッタには、ミルクにギー(小さじ2杯分)を混ぜて飲むのもおすすめ。

スパイスや薬味で消化力を高めるのもいいですが、これらはピッタも上げやすいので、摂りすぎには気をつけましょう。

辛味、塩味、酸味のある食べ物は控える

辛味や塩味、酸味など、刺激のある食べ物はピッタを増加させます。また夏は、消化力が弱まるので、揚げ物など油を使用した料理よりも、蒸し料理がおすすめです。醤油や味噌などで塩分の摂り過ぎや、ヨーグルトなどの酸味のある食べ物の食べ過ぎも控えましょう。

また、夏のアルコールの飲用も注意が必要です。飲み過ぎると、体力の消耗、浮腫み、筋肉の弛緩、発熱などを引き起こす可能性が高まります。どうしても我慢できない時は、水を多めに飲用するようにしましょう。

アロマの香りで心穏やかに過ごす

闘争的な活動(ホラー映画をみる、討論をする、競技をする)を控え、アロマの香りなどで、心穏やかに過ごすと良いでしょう。

熱性、鋭性、速性、微細性のあるピッタには、クーリング効果のあるミント系の香りやネロリ、カモミールなどの甘さのある香りがオススメです。

また、コリアンダーやラベンダー、ローズの香りにはピッタの鎮静作用があります。イライラや怒りの感情がある時や、目の充血、皮膚の発疹が気になる時などに効果的です。

海、山、空など自然を目で楽しむ

満月を鑑賞したり、野山の自然に触れたり、視覚の楽しみを得ることは、ピッタの鎮静にとても役立ちます。

海辺や川辺、噴水のある公園での散歩を適度に行うことで体に溜まった熱をとることも可能です。

炎天下での運動を控える

ピッタが増加しやすい夏やピッタ体質の方は、炎天下の中でのスポーツは控えましょう。水泳やサーフィン、ウインドサーフィンのような、涼しい環境でのスポーツがおすすめです。また、ヨガやハイキングなど、勝負ごとにならないスポーツの方が心穏やかに楽しめます。

無理をせず、自分の体力に合わせて運動するようにしましょう。自分の体力の半分程度の運動量が望ましいとされます。かくる汗ばむ程度がよいでしょう。もし暑さでいつもより体力が落ちているならば、この半分程度よりさらに軽くしてもかまいません。気持ちが良いと感じる体の動かし方を、見つけると良いですね。

夏の暑さでほてり気味のピッタ体質の方はクーラーに頼りがちですが、これはますます消化管の動きを低下させます。ピッタを鎮静する食事や運動、アロマなどを取り入れ、自然なエネルギーでいきいきと夏を楽しみましょう。

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