トリファラのすぐれた効果と使い方

アーユルヴェーダで代表的なハーブ、トリファラのご紹介

アーユルヴェーダの代表的なハーブのひとつ、トリファラ。これは、アーマラキー、ビビタキ、ハリータキーの3つの果物を混ぜて作る万能ハーブです。このコラムでは、そんなトリファラの効果や、日常での活用方法をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

トリファラとは

トリファラとは、サンスクリット語で、「3つの果物」という意味を持つ、アーユルヴェーダで最もよく使われる薬のひとつです。3つの果物とは、アーマラキー(Emblica officinalis)、ビビタキ(Terminalia belerica)、ハリータキー(Terminalia chebula)のこと。これらの果実を乾燥させ、パウダー状にしたものを混ぜて作ります。

アーマラキーとは

アーマラキーは「看護師」という意味があるほど優れた薬効があり、インドではスーパーフードとしても有名な果物です。心疾患や下痢、大腸の炎症を抑えるなどの働きがあります。

さらに、ビタミンCやポリフェノールが豊富なので、美肌効果や血液循環を高める働きも。特に、ピッタ体質の方には若返り作用があるのでおすすめです。

アーユルヴェーダでは、甘味・酸味・塩味・辛味・苦味・渋味の6種類、すべてをバランスよく摂ることが良いと言われています。アーマラキーは、そのうち苦味以外の5種類の味を全て持っている特別な食べ物です。

ビビタキとは

ビビタキは「病から距離を保つもの」と言われ、アーマラキー同様、若返り効果のある果実として有名です。

ポリフェノールが豊富に含まれていて、風邪や鼻炎、喘息、気管支炎などに効果があります。特に、カパ体質の方に対して、若返り作用があるのが特徴です。

ハリータキーとは

ハリータキーは、日本への輸入制限があり、なかなか手に入らない果物。

消化吸収を促進し、便秘や下痢を改善する効果があります。また、声や視力を改善し、知恵や知性を良くする効果も。

さらに、月経血や精液、汗などの過剰な排泄を抑制します。特に、ヴァータ体質の方に対して、若返り作用があるのが特徴です。

このように、アーマラキー、ビビタキ、ハリータキーは、ひとつでも大変有効な果物。アーユルヴェーダでは、これら3つの果実がひとつになることによって、効果が何倍にもなると言われています。

さらに、トリファラが素晴らしいのは、心の性質トリグナ(サットヴァ、ラジャス、タマス)と、3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のすべてのバランスを整えてくれること。アーユルヴェーダでは、ドーシャのバランスが崩れることが、「病気」であり、それは、肉体だけでなく、精神や魂にも影響すると考えられています。

トリファラは、粉末、サプリ、オイルなどで流通しています。

飲んだり、食べたり、全身に塗布したり、マッサージに使えるトリファラ。以下では使い方も簡単にご紹介していきます。

粉末のトリファラの飲み方と効果

粉末のトリファラ(ティースプーン1杯)を、白湯に溶かして飲んだり、はちみつ(ティースプーン1/2杯)とギー(ティースプーン1/4杯)と混ぜて飲んだりするのがいいでしょう。

毎朝飲むことで、以下のような効果が得られます。

トリファラの効果

・腸の調子を整え、便秘や下痢の改善
・若返り効果
・食欲、消化力、代謝力をアップ
・生殖系強化
・血液循環の改善
・免疫力アップ
・ダイエット効果
・眼精疲労を改善
・デトックス効果
・美白、美肌効果

トリファラタイラの使い方と効果

セルフマッサージ

トリファラタイラは、ゴマ油をベースにして、トリファラを煎じて煮込んだアーユルヴェーダの中でも代表的なマッサージオイルです。タイラとは、オイルという意味。どのドーシャも整えてくれるので、どなたでもお使いいただけますが、特にピッタとカパ体質の方におすすめです。

デトックス効果があり、代謝を高め、ダイエットにも効果的。また、抗酸化作用があるので、ラサーヤナ(アンチエイジング)効果も期待できます。全身用、頭部のマッサージとしてもおすすめです。シロダーラ用のオイルとしてもよく使われます。

※アーユルヴェーダオイルのご購入はこちら アロマティカショップ
情報:英国アーユルヴェーダカレッジ

関連記事

ページ上部へ戻る