呼吸を意識してみる

呼吸法

アーユルヴェーダには「1日の理想的なすごし方」に関する「教え」があります。これを「ディナチャルヤ」と呼びます。ディナチャルヤは、不調をなくして健康を維持発展するために簡単にできる日常生活の方法です。ここではその教えのひとつ「呼吸法」についてお話します。

1日1回、1分間の呼吸の回数をはかってみる

アーユルヴェーダは体だけでなく心の健康も考えます。 なぜなら私たちの心と体はつながっているからです。そして心の状態をわかりやすく表しているのが呼吸です。

不安や緊張にさいなまれていたり疲れがたまっているときは、呼吸は早く浅くなっています。 逆に心が満たされリラックスしているときは、呼吸はゆっくりで深くなっています。

私たちは意図的に心臓の鼓動を早めたり急に汗を出したりすることはできませんが、呼吸をゆっくりすることはすぐにできます。緊張し呼吸が浅いことに気づけば「深くゆっくりな呼吸」へ変えればいいのです。そうすることで、過剰な交感神経の緊張をほぐし自律神経のバランスを整えることが可能なのです。

実際に「吸って吐いて」の呼吸を1回と数えた場合、 呼吸が1分間に6回前後になると副交感神経が優位になりリラックス状態になると言われています。

1日1回、1分間のタイマーをかけて、呼吸の回数を毎日数えてみませんか?
1分間に6回ほどの呼吸に整えてから眠りに入りましょう。 一日の終わりに副交感神経のスイッチをいれることは良い睡眠も誘ってくれます。特に吐く息に意識を向けて長くするといいでしょう。

是非試しみてください。
 

体質別 バランスを整える呼吸法

呼吸
アーユルヴェーダでは人の体質をワータ・ピッタ・カパの3タイプに分けて考えますが、それぞれの体質別にバランスを整える呼吸法というものがあります。
ご自分の体質をチェックしたい方はこちら!「アーユルヴェーダ体質診断」
 

ワータ鎮静のための呼吸法(ナーディーショーダナ)

自律神経のバランスを整え、イライラや不安を解消する効果があります。
安定と落ち着きが必要な時に取り入れてください。

①右手の親指を右の鼻孔にあて、薬指を左の鼻孔にあてます。 人差し指と中指は眉間のあたりにおいてください。
②まず親指で右の鼻孔をふさぎ左の鼻孔から息を吐いて、吸ってとめます。
③左指で左の鼻孔をふさぎ、親指をあけて右の鼻孔から息を吐きます。
④次に同じようにして、右の鼻孔から息を吸い、とめ、左の鼻孔から息を吐きます。
⑤この①~④の流れをワンセットとし、4~5往復行います。

ポイントとしては、ゆっくりと息の音が聞こえないくらい静かに行うことです。左の鼻孔は月に関係し、安定と落ち着きを、右の鼻孔からの息は太陽に関係し、 代謝や活動に関係すると考えられています。左の息の通りが良くて右が詰まっているならば、副交感神経が優位な状態です。そして、右の通りがよくて左が詰まっているならば交感神経が優位になっています。不安を感じたりイライラして緊張しているときは右の鼻の息の通りがいいはずです。
 

ピッタ鎮静の呼吸法(シータリー)

①この呼吸法は口のみで行います。
②舌をすぼめて丸くし、筒型にします。 筒を通して吸うと空気が冷えるのです。
③冷たい空気を吸い込んで、しばらく息を止めます。 その間、冷えた空気が体内の熱くなっているところを冷やしていくのをイメージします。 体内の熱が冷めて気持ちが落ち着きます。
④これを3,4回行います。

夏場だけでなく、イライラしたり気が立っているときはこの呼吸法を試してみてください。
 

カパ鎮静の呼吸法(カパラバーディ)

①鼻で小刻みに吸う吐くを繰り返します。  特に吐くときに強く力をこめます。
②スピードはかなり早いスピードで、30回~100回行います。慣れないときは過呼吸状態になるので、回数を調整してください。

吐く際に勢いよくお腹がへこませることによって、おへその下の丹田のツボを刺激します。 体を温めるこの呼吸法をおこなうと、カパの冷たさを減らしてカパをバランスさせることができます。朝、まったくやる気が出ない。 体が重くてだるい。 気持が落ち込んでいる。そんなときに効果的ですので、ぜひ行ってみてください。春先は、カパが増大する季節ですので、カパ体質でない方も、春先や気持ちが落ち込んでいるときは、 この呼吸法を試してみましょう。

情報:英国アーユルヴェーダカレッジ

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