美しい肌とは〜美肌を手に入れて全身から綺麗になろう〜

綺麗な肌への努力は、綺麗な髪、さらに全身の健康にもつながる

あなたの思い描く「美しい肌」とはどんな肌ですか。人生経験や価値観によって、その基準は人それぞれ異なることでしょう。ただ、美しい肌への努力は美髪にも関係し、全身から綺麗になれます。ここではその方法を徹底解説!一緒に美肌を手に入れましょう。

理想的な肌の状態「うなはだけつ」とは

美容の世界では、6つの理想的なお肌の状態を表す言葉の頭文字をとって「う・な・は・だ・け・つ」と呼んでいます。

「う」は、潤いがあること

潤いのある肌とは、皮膚表面が皮脂膜できちんと覆われていて、水分蒸発が抑えられている状態です。また、表皮の角質層に水分が15〜20%、常に保たれていることもポイント。角質層の水分を保持するのは、NMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)とセラミド(細胞間脂質)です。NMFとは、アミノ酸に代表される「水となじみやすく、水を保持する性質を持つ」物質のことで、セラミドとは、角層細胞間に存在する脂質で「肌の内側で水分をつなぎとめ、乾燥から守っている」成分のこと。NMFもセラミドも、加齢とともに減少し、また紫外線や冷暖房などの外的要因でも大きくかかわります。肌の潤いが不足すると角質層の状態が悪くなり、様々な肌悩みの原因となるので、保湿ケアをしっかり行うことが大切です。

「な」は、滑らかな肌のこと

滑らかな肌とは角質層のキメが細かく整っている状態のことです。キメが整った肌は、皮丘と皮溝が整然と並び、毛孔も目立ちません。潤いが不足し乾燥した肌は、キメが粗くなり、一方、油分が多すぎるとニキビや吹き出物などの肌荒れの原因となります。クレンジングや洗顔のしすぎで保湿因子や皮脂を落としすぎると、乾燥の原因になるので気をつけましょう。また、睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れは皮脂を増やし、毛穴を広げ、ベタつきのある肌にしてしまいます。滑らかな整った肌のためには、水分量と皮脂のバランスが大切です。

「は」は、ハリがある肌の状態のこと。「だ」は、弾力のある肌のこと

これらは、見た目の若さに大きく影響します。ハリや弾力を保つためには、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分が重要です。ビタミンCを含む化粧水や食事をとることで、これらの成分の産生を活性化させることができます。表情筋が衰えるとたるみの原因になるので、顔の筋トレも心がけましょう。

「け」は、血色がいい肌の状態のこと

血液の循環が良く、健康に見える肌の状態です。毛細血管が多いと、血色のいい肌に見えます。毛細血管は運動をすることによって増やすことができるので、適度な運動を心がけましょう。ただし、屋外の運動で、長時間紫外線をあびるとメラニン色素が過剰に生成され、色素沈着によってシミやシワの原因になったり、ターンオーバーを乱して、くすみやクマのある肌になったりしますので注意してください。夏に限らず年間通して、紫外線対策をしっかり行うことも大切です。

「つ」は、艶(つや)がある肌の状態のこと

呼吸

水分と皮脂のバランスがいいとつやのある綺麗で若々しい肌になります。つやは年齢とともに失われていきますので、日々のケアを継続して行うことが大切です。

このように、明るく透明感のある綺麗な肌のために、「う・な・は・だ・け・つ」をぜひ意識してみてくださいね。

肌は20代から老化し始めるため、できるだけ早い段階からスキンケアとともに、内側からのケアも始めるといいでしょう。皮膚の再生力(ターンオーバー)、保護力、抵抗力を高めることも重要。これらを高めるためには、一朝一夕ではいきません。日頃から健康的な生活を送ることがポイントです。

綺麗な肌への努力は、綺麗な髪、さらに全身の健康にもつながります。モチベーションをアップして、取り組んでいきましょう。

内側からのケア

綺麗な肌や髪を手に入れるためには、健康的な生活を送ることが大切です。睡眠や適度な運動、そしてバランスのいい食事など生活習慣を整えていきましょう。

睡眠で成長ホルモンを分泌する

美肌のために欠かせないもの、それは成長ホルモンです。成長ホルモンは、睡眠中に分泌され、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進したり、皮下組織の水分を保ったりしてくれます。また、血行を促進し、老廃物を取り除く働きもあります。午後10時から午前2時の間が、成長ホルモンが多く分泌される時間。美肌を作る「シンデレラタイム」とも言われています。この時間しっかり寝る習慣をつけることが、美しい肌やアンチエイジングに繋がるのです。

適度な運動で新陳代謝を高める

適度な運動は、血行やリンパの流れを良くするだけでなく、毛細血管を増やし、健康的でイキイキとした肌になる助けをします。また、運動をすることで代謝が高麻里、消化力もアップ。アーユルヴェーダでは、消化力と代謝力を高めることが、健康の維持のために、とても重要であると言われています。ただし、運動のしすぎは、活性酸素を増やし、老化の原因になってしまうので、適度な運動を心がけましょう。適度な運動とは、心拍数120くらいになる強度で、約20分続けられる運動です。

バランスのいい食事

食事

内面のケアのために心がけたい美容食は、以下の7項目です。

1.1日1650〜2300 kcalの熱量を摂取する。ダイエットには1400kcal以内を意識する。

2.タンパク質、糖質、脂質をバランスよく摂取する

3.1日60〜100gのタンパク質(必須アミノ酸)を摂取する

4.糖質、脂質の摂取過多にならないこと(パン1つで1日分)

5.ビタミン、ミネラルを十分に摂取する

6.カルシウムを多く摂取する

7.食物繊維の豊富な食べ物を摂取する(腸内環境が整う)

ビタミンを豊富に含むスパイスやハーブ

バランスのいい食事の中でも特に注目すべきはビタミンの摂取。スパイスやハーブもお肌のバランスを整えるのに効果があります。以下で詳しくご紹介していきます。

アムラ

ビタミンCやポリフェノールが豊富であり、抗酸化作用があるため、美肌効果や血液循環を高める働きがあります。特に、ピッタ体質の方には若返り作用があるのでおすすめです。

ザクロ

抗炎症作用、抗酸化作用、殺菌作用、抗真菌作用、女性ホルモン様作用、シミ改善、美白、浮腫み改善作用があることから、肌を整える効果があります。

モリンガ

ビタミンが豊富なモリンガは、肝保護、浮腫み改善、消化器系疾患改善、解毒作用、しわ予防、真皮細胞保護、抗菌作用があるため、肌の調子を整える効果を期待できます。

ルバーブ

ビタミンが豊富に含まれていて、抗酸化作用があるため、肌の調子を整える働きがあります。また、コレステロール低下も期待できるハーブで、ジャムや肉料理のソースなどに幅広く活用できます。

クミン

鉄分が豊富に含まれるクミンは、抗酸化作用、貧血改善などの作用があり、肌を整える効果があります。また、消化酵素の活性を高めたり、胆汁放出量を増加させたりする作用があるため、消化促進を期待できるのも特徴です。

コリアンダー

コリアンダーにもクミンと同様、鉄分が豊富に含まれており、貧血改善してくれます。また、解毒、殺菌、抗酸化などの作用によって美肌効果を期待できるスパイスです。

しょうが

抗炎症作用、抗酸化作用があるため、肌を整える効果があります。

ターメリック

抗炎症作用、抗酸化作用、ラサーヤナ、美白作用があり、美肌効果のあるスパイスです。

アシュワガンダ

アシュワガンダにはアダプトゲンという天然ハーブが含まれていて、ストレス軽減(コルチゾール減少作用)、抗酸化作用、ラサーヤナ、筋力向上などの作用があります。そのため、肌を整える効果にも優れているのが特徴です。

グドゥチ

肝保護(解毒作用、肝臓組織の再生)、抗炎症作用、抗酸化作用、しわ・シミ・にきび改善、ラサーヤナ、アーマの排泄などの作用があり、肌を整える効果があります。

シャタバリ

抗酸化作用、抗炎症作用、利尿作用があることから、肌を整える効果があるハーブです。

ツボクサ(ゴツゴラ)

ストレス軽減、循環系の改善、コラーゲン産生促進、デトックス効果があるため、肌の調子を整えるためにとても良いハーブです。

外側からのケア

ここでは紫外線や乾燥など、外部から肌に影響を与える要因に対してケアをする方法をご紹介していきます。

オレンジピーリング

オレンジを塗布することで、くすみを取り、顔の明るさをワントーンアップさせることができます。

用意するのは、1/2にカットしたオレンジ。皮をむき、好きなようにカットして果肉面でそっとやさしくお肌をこすります。断面の水分が減ってきたらもう一度カットして、潤いのある面を使用します。それを繰り返し行い、少し時間をおいてからぬるま湯で洗い流してください。

オレンジはピーリング効果が高く、肌に輝きを与えるだけでなく、ずっと触っていたくなるようなスベスベな肌に導いてくれます。

アボカドパックで保湿

アボカドをパックに使用することで、肌に必要な油分を補給し、保湿することができます。

準備するのは、縦に1/2カットしたアボカド。スプーンや素手でできるだけ滑らかなペースト状にします。そして、顔全体に満遍なく塗り、約5分間置いてください。5分経っていなくても、アボカドが乾いてきたら、ぬるま湯で洗い流します。

乾燥していた肌に弾力を与え、美白効果もすぐに実感することができるでしょう。

インドやスリランカでは、ウブタンと呼ばれる白檀やウコンなどを豊富に使ったハーブ剤をパックに使用します。

スーパーで簡単に手に入るオレンジとアボカドを活用したスキンケア。どちらも簡単にご自宅で実践でき、効果もすぐに実感できるので是非参考にしてください。

紫外線対策

紫外線は、肌を老化させる大きな原因の一つであり、くすみ・たるみ・シミ・シワなどの様々な肌悩みを防ぐために、しっかり対策をする必要があります。

紫外線対策には、日傘や帽子だけでなく、サングラスを着用しましょう。日焼けや色素沈着の素になるメラニン色素は、目から取り入れた光が網膜を通って下垂体に届くことでも分泌されます。サングラスを着用し、目から入る光を遮断するようにしましょう。また、紫外線を反射・拡散してくれる働きのある化粧品を年間通して使用することがお勧めです。

寒い季節は要注意

寒い季節になると寒気、寒風によって、皮膚の働きが弱まり老化が進行します。皮脂腺、汗腺の働きが悪くなり、皮脂・水分ともに分泌が低下し、どんな肌質の方でも乾燥しやすい傾向になります。

冬のお肌のお手入れには、皮膚の表面に油気を補うことが何よりも大切です。たっぷりのクリームで皮膚表面を覆い、水分の蒸発を防ぎましょう。

また、アーユルヴェーダのマッサージオイルを寝る前に顔に塗ることもお勧め。次の日の朝はぷっくり、ツルツルなお肌に生まれ変わります。特におすすめのオイルは、クンクマーディというサフランを使用したオイルです。

衣類、入浴、食事に気をつけて、意識的に血行を高めながら、お肌に潤いを与えるスキンケアを心がけましょう。

恋をすると美肌になる

ここでは内側から綺麗になる方法をご紹介していきます。

女性は恋をすると綺麗になる、それは本当のことです。その秘密は、オキシトシンやエストロゲン、ドーパミン、セロトニンというホルモンが関係しています。

身近にある「かわいい」でオキシトシンを分泌

オキシトシンは肌の触れ合いや幸せを感じることによって分泌される脳内ホルモンです。「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と言われています。

恋人とのスキンシップはもちろんですが、柔らかいものをさわったり、ペットと触れ合ったりすることでも分泌されることが知られています。

オキシトシンが分泌されると、皮膚の幹細胞を活性化させ、肌のキメを整える働きやセラミドという保湿成分の分泌を促して、肌を若返らせる働きがあるのです。

また、オキシトシンには女性に嬉しいダイエット効果も。オキシトシンは脳に刺激を与え、食べる量を減らしたり、エネルギー燃焼を促進させ、脂肪減少効果を高めたりする働きがあります。

そして、注目すべきはセロトニンの分泌を促す働きです。セロトニンもオキシトシンと同じく「幸せホルモン」と呼ばれる脳内ホルモン。セロトニンが分泌されることによって、心に安定をもたらします。さらにオキシトシンとの相乗効果で心からリラックスでき、睡眠の質も高めてくれるのです。

オキシトシンは、幸福感を与えたり、ストレスを緩和したりするだけでなく、美容のためにとても嬉しい脳内ホルモン。あなたの身近にある「かわいい」「気持ちいい」と感じるものに触れて分泌を促してみてはいかがでしょう。

エストロゲンとドーパミンで心から綺麗なあなたに

韓流ドラマでドキドキする。愛する「推し」がいる。こういった疑似恋愛をできる女性ほど肌も綺麗な方が多いのは明らかです。

女性は、恋をするとエストロゲンという女性ホルモンの分泌が活発になります。エストロゲンは美肌や美髪を保つ働きのある「美肌ホルモン」としても有名です。

恋をしている時にはさらにドーパミンという伝達物質も分泌されます。ドーパミンは心に喜びや幸福感をもたらしてくれる脳内物質です。ドーパミンはエストロゲンによって分泌がサポートされるので、閉経後の女性はエストロゲンの減少とともにドーパミンも減少しやすくなってしまいます。

しかし、韓流ドラマや推し活によってドキドキすることで、ドーパミンが分泌され、閉経後の女性も若々しく元気に過ごすことができるのです。

さらに、ドーパミンが分泌されると、セロトニン神経が働き、心に安定をもたらします。セロトニンは、睡眠の質を高めてくれる働きのある幸せホルモン。睡眠の質が高まることで、成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝を高め美肌に導いてくれます。

疑似恋愛で心から綺麗になれる。あなたのドキドキやときめきく心を大切にしていきたいですね。


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