アーユルヴェーダの食事法⑨適量の食事

適量な食事ってどれくらい?身長や体重ではない、あなたに適した食事量とは

ご飯は腹八分目!といいますが、あなたの腹八分目はどれくらいですか?

食事の適量を決定するのは、その人の消化力。消化力は、体質やその日の体調によっても異なります。食べ過ぎは、食べ物が消化しきれずに体内でアーマ(毒素)となってしまいますし、食べなさ過ぎは、身体に十分な栄養を補給できません。では、あなたにとって丁度いい食事量はどのくらいなのでしょうか。コラムを参考に一緒に確かめていきましょう。

アーユルヴェーダで分かる、体質によって異なる消化力

食べ物を消化する能力は、ヴァータ、ピッタ、カパ体質によって、異なります。以下でひとつずつ解説していきますので見ていきましょう。

ヴァータ体質の消化力

ヴァータ体質は、食欲があったりなかったり、不規則なため、消化力も不規則。アーマ(毒素)がたまりやすいタイプです。

少量をこまめに食べる方が多いため、一度に大量の食事をすると、なかなか消化することができません。

朝ごはんを食べる習慣をつけ、お昼ご飯までは間食しないようにすると、規則的に消化をすることができるようになります。

ピッタ体質の消化力

消化力はピッタの力なので、1番消化力が強く、たくさん食べても太りづらいのが特徴です

ただ、牛乳などの飲み過ぎは、消化を早め、下痢の原因になりやすいので気を付けましょう。

ヴァータ・ピッタ・カパ、それぞれの体質の特徴についての詳細は、こちらをご覧ください。 ⇒ トリドーシャと体質

カパ体質の消化力

カパ体質の方は、食べるのが大好きですが、実は消化力は低く、時間がかかります。そのため、たくさんは食べれません

もともと体力があるので、お腹が空いていなければ食事をスキップしてもいいでしょう。

そうすることで、しっかり消化でき、アーマ(毒素)の蓄積を防げます。

食後の体調でわかる!あなたにとっての適切な食事量

食事

食べる量は体の大きさにも関係しますが、たとえ同じ体格の人同士でも、体質やその日の体調は異なると消化力も異なるということを説明しました。

食後、お腹いっぱいで動けず、胃に余裕がない。この状態は食べ過ぎのサインです。

また、次の食事前に、ちゃんとお腹がすいていれば、取った食事は適量だったと言えます。

食後に不快感がない量を探し、その量を摂るように心がけましょう。 自分の体質や体調、その日の具合に合わせて、変わることもあります。今日のお腹の具合はどんな感じかな?と、意識しながら食べることも重要です。

健康的なダイエットにも役立つ!食事の前に消化力を高める方法

食事の少し前に、ショウガをとると、消化力を司るピッタエネルギーを刺激して、食欲がわき、消化力を高めることができます。

また、食欲が少ないと感じる時には、食事の際に、少ししょっぱいものを取ってみてください。塩味もピッタエネルギーを刺激してくれるので消化力の促進に効果的です

こんなふうに、自分の食生活を振り返ってみましょう。適量の食事ができていましたか?

普段の食事の量がもし、ちょっと多いな、少ないな、と感じたなら、少しずつ量を調整していきましょう。適量の食事は、体力を回復させ、元気に活動的にしてくれます。 美味しく食べたご飯、せっかくですから、ちゃんと消化させて元気になりたいですね。

情報:英国アーユルヴェーダカレッジ

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