皮膚の構造

私たちの全身を覆っている皮膚はこんな構造をしています。表皮、真皮、皮下組織の３層構造になっています。 このような組織が皆さんの身体全体をおおっているのです。

ちょっと手の甲をごらんになって、その表面の下はこんな構造になっているというのを想像してみてください。 ちなみに身体からはがして、伸ばしたら成人ですと平均1.6㎡（1m x 1.6m）体重の8%だそうです。

人間の身体は、皮膚に限らず、すべての臓器や組織がそういう形や構造をしているのは、 かならず意味があります。 皮膚と骨とは全く異なる形や構造をしています。それは役割が異なるからですね。

さて、皮膚の役割は？生まれてから死ぬまで、私たちがお世話になっている大切な皮膚、 一体生きていく上で、どんな働きをしてくれているか考えたことはありますか？

皮膚の役割

皮膚には大きく分けて３つの役割があります。

１．あなたと外界を区別する境界

皮膚の最も大切な働きは、私たちの身体と外の環境（空気、水、光などの自然環境や人間、物質）とを区別している堺として、 私たちの身体全体を包んでくれています。例えば、身体の水分量は、約60～70%、東京の１月の平均湿度は36%ですが、 皮膚で覆われていなければ、どんどん身体から空気中に水分が放出されていくことになります。

２．刺激を受けとる最前線

次は、私たちの身体が、外の環境の何かと接触した時に、その刺激を受け取って、脳に伝える最前線としての働きをしています。 たとえば、セラピストさんにマッサージをしてもらっている状況を想像してみてください。そのセラピストさんの手がささくれだっていたら、皮膚はしっかりその情報をキャッチして、脳はしっかり違和感を感じています。

３．あなた自身を表現すること

そして、これも大切！あなた自身を表現することです。美意識が高く、スキンケアをきちんとしている方、皮膚の「う・な・は・だ・け・つ」がとってもいい状態で、ご自分も鏡をみてにっこり、まわりの人も、男性も女性もキレイだなと思ってってきます。表現しているのは、それだけではありません。

美肌と身体、心の関係

身体には色々な臓器がありますが、私たちが、目にすることができるのは、皮膚の表面だけです。

皮膚は、血管と神経で身体のすべての臓器とつながっていますので、どこか調子が悪い場合は、皮膚にもそれが伝わって、表面の状態が変化して、サインを発しています。皮膚の表面の細胞は、平均28日間で入れ替わるので、皮膚の細胞をつくる材料、それは食物ですが、あなたがどんなものを食しているのかも皮膚の状態からわかります。
そして、心の状態も表現しています。気分がいい状態と笑顔になりますね。笑顔と不満・不安・怒り顔、皮膚の下にある筋肉が皮膚と一体となって表情を作っていてくれて、あなたの感情を表現しています。たとえ、我慢して、顔に出そうとしなくては、快か不快かの感情は、神経系を介して、筋肉の微妙な動き、血管の収縮に影響をしているので、表情や顔色で知らずと表現されています。

皮膚の働き。。。身体の働きすべてを知るのはむずかしいけれど、あなたの皮膚は、自分の身体と心の状態、食生活をはじめとした生活習慣、生き方全てを映してくれる鏡なのです。

いかがでしょうか？ 私たちは、毎日自分の皮膚を観察できるわけですから、美意識が高い女性の皆様だけでなく、いつまでも健康にいきいきと暮らしたい、そして幸福でありたい皆様、美肌への道は、幸福を追究する道でもあるわけです。

情報：英国アーユルヴェーダカレッジ

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